農村工学研究所では、平成18年度に農水省農村振興局からの委託を受け、平成19年度から本格実施される農村・水・環境保全対策の担当者約100名(全国道府県及び水土里ネットの職員)を対象とした人材育成研修を3泊4日のプログラム(下表参照)に添って、8月21日~24日、8月28日~31日の2回に分けて実施しました。
1日目 | 午後 ●開講挨拶/オリエンテーション ●農地・水・環境保全対策について ●ビデオ放映(12~13分) ●経営所得安定対策等実施要綱 ●組織づくりから実施までのプロセス ●本対策関係のHPのサイトマップ、情報提供 ●活動指針・技術マニュアルの活用 ●活動事例報告(研修参加者から活動事例の報告) ●合意形成手法<農工研テキスト01> ●今回採用のワークショップ手法の概要<農工研テキスト02> |
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2日目 | 午前 ●準備<移動:現地の状況説明> ●現地資源点検(生産/環境) (施設に点検・機能診断等の概略把握) ●後始末 午後 ●生産資源のまとめ (点検結果の図化、チェックリストの作成) ●環境資源のまとめ (点検結果の図化、チェックリストの作成) ●構想の作成(図化) |
3日目 | 午前 ●オリエンテーション(活動計画策定に向けて) ●活動主体×活動時期の検 ●チェックリストの完成 ●活動計画書の策定 ●規約・協定書の作成、締結、助成金交付等 ●提出物の確認 午後 ●事業を進めるにあたっての留意点<農工研テキスト03> ●ポイントの総括(質疑応答) ●県単位による研修プログラムの作成<農工研テキスト04> ●質疑応答(個別対応) ●発表の準備 |
4日目 | 午前 ●オリエンテーション ●プレゼンテーション(各班15分×6班) ●全体総括 ●典型事例報告(宮崎県都城市正応寺集落・公民館長)<農工研テキスト05> ●閉講式(アンケート) ●終了/解散 |
受講者は、本施策のあり方についての説明を農村振興局より受けた後、農工研スタッフの指導により、つくば市内の事業対象地区において、自らを地元住民と想定した計画づくりを実施しました。
具体的には、生産・環境資源の点検活動(写真1)と、その整理(写真2)、ならびに将来構想とそこに至る計画書を策定(写真3)し、報告し合う(写真4)など、一連のプロセスを体験しました。
当所が作成した「研修会資料」、「研修生の当研修に関する評価結果(概要)」ならびに当研修を活用して作成した「農地・水・環境の保全向上向上のための活動計画づくり(DVD)」が今後の参考になれば幸いです。
お問い合わせ窓口
技術的内容、支援に関して
農村工学研究所 技術移転センター長 小泉(Tel:029-838-7611)
*本施策に係る各地での人材育成に関する技術的なご相談、支援要請等について
その他、本研修に関して
農村工学研究所 技術移転センター 技術研修課長 小嶋(Tel:029-838-7222)
写真1-1 環境資源を点検
写真1-2 生産資源を点検
写真2 環境点検結果の整理
写真3 構想図・活動計画の作成
写真4 班ごとに計画案を発表
写真5 完成した計画書
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