受賞年月日
令和7年4月14日
受賞者
冨山 可南絵 (九州沖縄農業研究センター 研究推進部 技術支援室 九州第2業務科 筑後技術チーム チーム員)
業績
「計数作業効率化のための足踏み式カウンターの考案」
概要
農研機構では害虫防除に関する先端技術の開発のため、植物の根に付着した線虫の卵のうを計数・記録する作業を行っています。従来は、手作業で卵のうを数えながら、頭で数を覚えて紙に手書きしたり、置き型カウンターを手で動かしたりする方法で記録していました。ただ、この方法では、数え間違い・カウンターの押し忘れによってデータの誤りが発生する時もありました。
そこで、足下にペダルを置いて、自転車用のブレーキワイヤーで机上のカウンターとつなぎ、ペダルを足で踏むことでカウンターを操作できるように工夫しました。
すると、両手を使う作業をしながらカウンターを使えるようになり、記録の度にサンプルから目と手を離す必要がなくなったため、カウンターには確実なデータを残せるようになりました。さらに、1 サンプル当たりの調査時間も約2 割短くなって作業効率も向上し、研究の進展にも貢献しています。


