研究活動報告

農業情報学会・学術賞を受賞

情報公開日:2025年7月 8日 (火曜日)

受賞日

2025年5月24日

賞の名称

農業情報学会・学術賞

受賞課題名

開発技術の経営的評価と情報利用による異分野融合研究の領域拡大

受賞者

樽本祐助(暖地畑作物野菜研究領域 カンショ・サトウキビ育種グループ)

研究の概要

農業経営研究として、時間とともに変化する複雑なシステムの振る舞いをモデル化・解析・シミュレーションする手法であるシステムダイナミックスを技術の評価に活用した。
具体的には、サトウキビ農家と製糖工場で構成されるサトウキビ産業において早期収穫がもたらす影響を検討した。また、肉用牛経営を対象に、分娩間隔短縮化が子牛の生産性や収益におよぼす影響を明らかにした。
また、種子島において株出し多収な「はるのおうぎ」が普及するなかで、株出し回数に注目した大規模サトウキビ経営の経営モデルを作成し、経営規模拡大の効果や新たな植付け方法であるビレットプランタが導入される条件を示した。

サトウキビ育種研究として、サトウキビの系譜情報をWeb上で管理し、選抜や交配に活用するシステムを開発・運用した。また種子島研究拠点の精密な試験圃場図をRTK-GNSSを用いて作成し、ドローンによる生育評価に活用した。