研究活動報告

(お知らせ)沖縄でのサツマイモ基腐病抵抗性品種の普及を後押し「おぼろ紅」「ニライむらさき」の標準作業手順書を公開

情報公開日:2026年7月14日 (火曜日)

ポイント

  • 農研機構は7月8日(水)、サツマイモ基腐病抵抗性の紅いも新品種「おぼろ紅」と「ニライむらさき」の標準作業手順書を公開しました。
  • 本手順書は、両品種の特性や沖縄特有の環境に適した栽培方法を整理し、生産者や普及指導員が現場で活用できるようにまとめたものです。これにより、沖縄におけるサツマイモ基腐病抵抗性品種の普及拡大を通じて、沖縄のかんしょ生産量の増加に寄与することを目指しています。

概要

農研機構はこのたび、『サツマイモ基腐病に強い沖縄向けかんしょ新品種「おぼろ紅」と「ニライむらさき」標準作業手順書』を公開しました。

沖縄県では、紅いもタルトなどの加工品の原料として紅いもと称される紫かんしょを栽培していますが、2018年に沖縄県でサツマイモ基腐病が発生して以降、主力品種「ちゅら恋紅」が大きな被害を受け、県内全体のかんしょ生産量が減少しています。

こうした状況を受け、農研機構はサツマイモ基腐病抵抗性品種の開発を進め、2023年に、紅いもとしては初のサツマイモ基腐病抵抗性品種「おぼろ紅」を育成し、2024年には続いて「ニライむらさき」を育成しました。「おぼろ紅」、「ニライむらさき」ともにサツマイモ基腐病抵抗性品種として沖縄県内で普及が進められていますが、両品種は、いもの肉色や収量・品質の特性、沖縄の土壌型(主にジャーガル、島尻マージ)への適性が異なります。

そこで本手順書では、「おぼろ紅」、「ニライむらさき」それぞれの特徴や栽培に適した土壌型などの情報に加え、沖縄特有の環境に対応した基本的な栽培方法も紹介しています。生産者や普及・指導の関係者が現場で活用することで、沖縄におけるサツマイモ基腐病抵抗性品種の普及拡大を加速し、沖縄のかんしょ生産量の増加に寄与することを目指しています。また、「おぼろ紅」と「ニライむらさき」は沖縄向けに育成した品種ですが、 九州や本州での利用も可能です。

【利用方法】

  • 以下のURLより、標準作業手順書のサンプル版(PDF)をどなたでもご覧いただけます。
  • 標準作業手順書全編のご利用には利用者登録(無料)またはログイン(登録済みの方)が必要です。
  • 以下のURLより、「ログイン/利用者登録」のページにアクセスすることができます。

サツマイモ基腐病に強い沖縄向けかんしょ新品種「おぼろ紅」と「ニライむらさき」標準作業手順書
URL: https://sop.naro.go.jp/document/detail/250

問い合わせ先
研究推進責任者 :
農研機構九州沖縄農業研究センター 所長兼松 聡子
研究担当者 :
同 暖地畑作研究領域 グループ長岡田 吉弘
同 暖地畑作研究領域 上級研究員鈴木 崇之
同 暖地畑作研究領域 上級研究員服部 太一朗
普及担当者 :
同 事業化推進室 農業技術コミュニケーター城間 一朗
広報担当者 :
同 研究推進室 広報チーム長緒方 靖大