2020年12月23日(水曜日)に、宮内農林水産副大臣に、農研機構(つくば地区)に訪問いただきました。スマート農業を始めとする最先端の研究開発や遺伝資源保存業務などの現状を説明し、現場をご視察いただきました。
果樹茶業研究部門では、栽培管理の機械化に適したV字樹形をほ場でご覧いただき、動画で収穫ロボットについて紹介しました。また、農研機構が育成した柑橘類の新品種について紹介し、栽培方法が異なる温州ミカンを食べ比べていただきました。
農村工学研究部門では、ため池防災支援システムについて紹介し、実際のため池の写真や動画を使用したデモをご覧いただきました。また、ほ場では水田の水管理を遠隔・自動制御化するシステムについて説明し、スマートフォンによる操作でほ場への給水が行われる様子をご覧いただきました。
久間理事長より農研機構の最新の研究トピックスやスマート農業など現在進行中の研究プロジェクト、今後の農研機構の研究構想等について説明を行いました。その後、スマート農業やゲノム編集など先端技術とそれらの社会実装等について意見交換が行われました。また、健康機能性成分を多く含む食材を用いた「NARO Style弁当プチ」や農研機構育成品種の果物を用いたサイドメニューを試食していただきました。
野菜花き研究部門では、スマート園芸施設の実証拠点である「NARO植物工場」で、収量を最大化するための生育・収量予測ツールを紹介し、トマトやパプリカの試験栽培の様子をご覧いただきました。
農業技術革新工学研究センターでは、遠隔操作で自動走行し作業をするロボットトラクターのレベル3(無人状態での完全自律走行)に向けた開発について紹介し、ドローンを用いたほ場のセンシングについて、農業環境変動研究センターより説明を行い、ドローンの実演をご覧いただきました。
遺伝資源センターで、遺伝資源の保存と育種への活用について説明を行った後、種子保存施設をご覧いただきました。