令和5年4月17日(月曜日)に、令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、農研機構の技術職員が創意工夫功労者賞を受賞しました。
受賞業績および所属の概要は以下の通りです。
令和5年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞
受賞者
管理本部技術支援部 北海道技術支援センター笠井 健二 技術主任
管理本部技術支援部 北海道技術支援センター鈴木 悟
管理本部技術支援部 北海道技術支援センター前田 知己
業績名
薬剤の安定散布を実現したソリ型散布機の考案
【業績内容】
大豆栽培において重要な除草作業に際し、単価の安い非選択制除草剤は、高い効果が得られる一方で、薬剤が作物に付着すると作物に甚大な被害をもたらすリスクがあり、付着の原因が、トラクターに装着する散布機にありました。そこで、地面の凹凸により散布ノズル高が変化することを防ぐため、地面に接するソリに散布ノズルをとりつけ、さらに風等による意図しない飛散を防止すため、その周囲をビニールで覆う構造としたソリ型散布装置を考案しました。本機の考案により、散布薬剤の作物への付着を軽減して、作物への影響を最小限に保ちつつ、除草作業の労力及びコストの削減が期待できます。また、成果は特許出願済みであり(特願 2021-030412)、特許取得後のメーカーとの共同研究・共同開発も大いに期待されます。

