研究活動報告

農業では玄米や肥料などを重さ約1tのフレコンに充填し保管・運搬することが多々あります。フレコン運搬に際しフォークリフトを使用する場合、転倒防止等の観点から、フォーク中央部に吊りベルトを掛ける必要があります。このため、補助者を配置してフォーク中央部に吊りベルトが掛かるように補助するか、一人作業の場合は、作業者が乗り降りを繰り返しながら吊りベルトの位置を調整する必要があり、補助者・作業者の安全確保や負担軽減の観点で改善すべき課題でした。

これらの課題を改善するため、①吊りベルトの下にフォークを容易に挿入できる空間を創出し、②フォーク挿入時にベルトに触れてもベルトが補助具から逸脱せず、③着脱が容易な軽量かつ柔軟な構造で、4安価な補助具を考案しました(特開2023-128242)。

本補助具の利用により、作業者の安全が確保されるとともに、一人作業でもフォークリフトの乗り降りが減り安全に作業が行えることから、精神面も含め作業負担の大幅な軽減が図られました。