農研機構と東京工業大学は2019年3月に包括連携協定を締結し、バイオおよび工学分野を中心とした連携を推進してきました。2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し東京科学大学が創設されたことに伴い、現行の連携分野に加えて医歯学領域とも連携を強化するため、この度新たに東京科学大学と包括連携協定を締結しました。協定の締結にあたり、9月18日に締結式を東京で執り行い、久間理事長および大竹理事長が協定書への署名を行いました。

新たな分野での連携では、「食と健康」の科学を深化させ、食による健康寿命の延伸や医療費の削減、更には「食と健康」の産業拡大による我が国の食品産業の成長に貢献することを目指します。
また、本連携では三つの連携強化領域(①「食と健康の科学」、②「看護食・介護食・食のリハビリ」、③「食の生産と分析」)を設定し、これらを基軸として共同研究、人材育成、施設・設備の相互利用等の包括的な連携によって目標達成に取り組みます。
締結式では、両理事長から新たな連携の意義等についての挨拶があり、続いて東京科学大学田中 雄二郎学長より、本連携協定の目的や内容、今後の未来像について説明がありました。また、東京科学大学波多野 睦子理事および農研機構生駒 吉識理事より、本連携の三つの重点連携領域において実施するプロジェクトの紹介がありました。
今後、本協定に基づき、農学・医歯学・理工学領域の連携強化、人材育成、施設・設備の相互利用などの包括的な連携を進めることにより、「食と健康」の科学を深化させ、農業・食品産業分野の持続的発展と社会生活の向上に寄与することを目指します。