賞の名称
第26回日本食品化学学会 奨励賞
授賞者
日本食品化学学会
受賞対象
食品遺伝子検査の品質を保証する新しい技術の開発
受賞者
農研機構 食品研究部門
食品加工・素材研究領域 バイオ素材開発グループ
上級研究員 真野 潤一
受賞日
2024年5月23日
賞の概要
遺伝子組換え作物、食中毒菌、食物アレルゲンの検出や農産物の品種判別などの目的で、食品分野ではポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法による遺伝子検査が幅広く活用されている。現在、多くの検査機関では、いかに正確な分析を行い、その根拠を示すかという点について関心が高まっている。そこで、不純物の影響を受けにくいPCR用試薬や加工食品由来DNAの品質評価手法、分子数規定核酸標準物質など、食品遺伝子検査の品質を保証する新しい技術の開発を行った。これらの成果は、検査用試薬や受託検査サービスとして5件の社会実装に結び付いている。開発した技術の活用により信頼性の高い遺伝子検査が普及することで、食品の安全性・信頼性確保並びに食品検査産業の一層の発展が期待される。