農研機構 食品研究部門 山本万里 エグゼクティブリサーチャーが令和8年秋の褒章において、紫綬褒章を授与されました。農産物の機能性に関する研究成果を食品・製品開発につなげ、食品機能学の成果を広く社会実装してきた功績が評価されたものです。
山本万里エグゼクティブリサーチャーコメント
今回の受章は、食品が持つ生体調節機能を明らかにするだけでなく、その成果を商品化し、実際に消費者の手に届くところまでつなげてきたことが評価されたものと受け止めています。
一方で、研究は一人でできるものではありません。これまで一緒に研究を進めてきた研究者や、商品開発に携わった企業など、多くの関係者に支えられた結果として今回の受章があります。関係者や家族に改めて感謝を伝えたいと思います。
今後は、人によって異なる腸内細菌叢や遺伝的特徴なども踏まえ、一人ひとりに適した食事を提案する「個別化食」の研究を進めたいと考えています。また、健康には食品だけでなく、運動や睡眠なども関係します。異分野の研究者と連携しながら、健康につながる仕組みを考えていくことが重要です。
また、これから食品研究を担う若い世代には、食品研究の面白さも伝えたいと思います。食品研究は、毎日の「食」という身近なものを入り口に、「おいしくて体にいい食品」を自分のアイデアで生み出せる分野です。ぜひ挑戦してほしいと思います。
千葉一裕理事長コメント
このたびの紫綬褒章のご受章、誠におめでとうございます。食品の生体調節機能に関する先駆的な研究を進め、その成果を商品化へとつなぎ、人々の健康と豊かな食生活に貢献されてきたご功績に、心から敬意を表します。今回の栄誉は、農研機構にとっても大きな誇りです。今後も「個別化食」など新たな研究領域を切り拓き、次世代の研究者を育みながら、食と健康の未来を創造されることを期待しています。
所属・役職等
農研機構食品研究部門エグゼクティブリサーチャー、筑波大学グローバル研究院(協働大学院)教授。現在、セルフケアフード協議会代表理事、カゴメみらいやさい財団評議員、サッポロ生物科学振興財団理事、三重県亀山市かめやま健康都市大学運営協議会運営委員、世界緑茶協会理事を務める。
紫綬褒章とは
褒章とは、学術、文化、産業、社会福祉など、幅広い分野で社会に貢献した方をたたえる国の栄典です。紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術およびスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与されています。