研究活動報告

令和6年度日本シルク学会賞 受賞

情報公開日:2024年12月23日 (月曜日)

生物機能利用研究部門の職員が以下のとおり受賞しましたのでお知らせいたします。

受賞者

亀田 恒徳 グループ長 (絹糸昆虫高度利用研究領域 新素材開発グループ)

受賞業績

未知・未利用シルクの利用化に関する研究

受賞概要

スズメバチのシルク(ホーネットシルク)やミノムシのシルク(ミノムシシルク)をはじめとする、これまで産業上ほとんど利用されてこなかった多様なシルクに焦点を当て、これらのシルクの特性解明、成形加工技術開発、量産化技術構築に加え、用途開発、サプライチェーンの確立、さらには商品化の実現に至るまで、基礎研究から応用・実用化に至る包括的なアプローチを展開した。この取り組みにより、地球上に膨大に存在する未知・未利用のシルク資源を利用化へと導く技法を確立し、持続可能な新産業の創出に貢献した。その成果は、シルク研究分野のみならず、材料科学やバイオマテリアル分野における新たな可能性を切り拓くものである。
なお、日本シルク学会賞は、蚕糸・絹・絹蛋白加工・絹利用に関する優れた技術・研究に対して授与される賞である。

受賞年月日

令和6年11月22日

いただいた賞状(左写真)と授与式の様子(右写真。左が亀田グループ長、右は信州大学・玉田 シルク学会長)