研究活動報告

令和7年度 ゲノム編集技術により得られた病害抵抗性バレイショ(ジャガイモ)の栽培実験について

情報公開日:2025年4月 2日 (水曜日)

農研機構では、ゲノム編集技術により得られた病害抵抗性ジャガイモ(以下、本ゲノム編集ジャガイモ)に関して、令和7(2025)年度の野外栽培実験を2025年4月より開始いたします。

本ゲノム編集ジャガイモは、国立大学法人大阪大学らの研究グループが作出したもので、複数の病害への抵抗性が示唆されており、栽培時の農薬使用量削減による生産コストおよび環境負荷の低減が期待されます。
今年度は2系統の病害抵抗性ジャガイモについて、機構内のほ場にて野外栽培実験を行う予定です。これらのゲノム編集ジャガイモは、文部科学省が定めた「研究段階におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の使用等に係る留意事項について(通知)」に基づき、大阪大学から文部科学省に情報提供を行い、2025年3月25日に受理されたものです。
届出の内容については、下記の文部科学省のウェブページからご覧いただけます。

○栽培実験の概要

栽培予定時期 : (春作)2025年4月上旬~2025年7月中旬
(秋作)2025年8月下旬~2026年1月上旬
栽培場所 : 農研機構
観音台第2事業場隔離ほ場(茨城県つくば市観音台2-1-2)
観音台第3事業場組換え植物隔離ほ場(茨城県つくば市観音台3-1-3)

注 : 本ゲノム編集ジャガイモは、カルタヘナ法*で規制される遺伝子組換え生物等には該当しませんが、栽培実験は予め届けられた栽培ほ場で行います。

* カルタヘナ法 : 遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律

病害抵抗性ジャガイモの栽培実験計画書(別紙) 【PDF:167KB】

(参考) 文部科学省公表先
URL : https://www.mext.go.jp/a_menu/lifescience/bioethics/mext_02730.html

問い合わせ先など
栽培実験実施者: 農研機構 生物機能利用研究部門 所長立石 剣
問い合わせ先: 農研機構 企画戦略本部 新技術対策課
電話番号 029-838-7138
URL : https://www.naro.go.jp/inquiry/index.html