研究活動報告

東北地域タマネギ栽培セミナー2022をオンラインで開催しました

情報公開日:2022年2月28日 (月曜日)

開催日時

令和4年2月15日 (火曜日) 13時00分~16時30分

開催方法

オンライン開催

参加者数

申込者282名 (生産者・農業団体81名、行政・普及機関55名、マスコミ4名、民間企業58名、研究機関72名、大学4名、その他8名)

開催概要

主食用米の需要が長期的に減少する中、農業法人等においては経営体質を強化するために、加工・業務用野菜を含む園芸品目など、新たな経営品目の導入を図る必要があります。これに対応して、令和3年度よりスマート農業技術実証プロジェクト「東北地域のタマネギ生産の安定化と出荷連携体制の構築に向けた実証」が開始され、タマネギ生産の実績に乏しい東北地域での安定生産、端境期出荷による周年供給に向けた実証事業が実施されています。そこで本セミナーでは、加工・業務用タマネギ実需者から東北産タマネギへの期待について話題提供いただくとともに、実証事業の概要と開発技術ならびに新たな技術開発の展開状況を紹介し、東北地域における加工・業務用タマネギの安定生産、周年供給に向けた今後の方策等について議論しました。

農研機構東北農業研究センター 羽鹿牧太所長による開会挨拶に続いて、「業務・加工向けタマネギをとりまく実状と東北産タマネギに期待すること」((株)マルト商事)、「東北産タマネギに寄せる期待」((株)トレスバイオ研究所)、「東北地域におけるタマネギ生産の拡大に向けた連携」(農研機構東北研)、「タマネギ安定生産支援・産地間連携支援システムの紹介」(NECソリューションイノベータ(株))、「タマネギの生育評価のための画像解析手法の開発」(農研機構東北研)、「病気の防除に殺虫剤!? 春まきタマネギ腐敗病の病原細菌とその感染経路」(農研機構東北研)、「東北地域におけるタマネギ作経営体の経営比較」(農研機構東北研)の7題の話題提供があり、質疑が行われました。

総合討論では、農研機構東北研 佐々木畑作園芸研究領域長の進行で、タマネギ生産・流通の広域連携をテーマに議論が行われ、農研機構東北研アドバイザリーボード委員らから、広域連携に向けた組織的対応の必要性が提起され、今後その組織設立に向けて準備を進めることとしました。

写真1
開会挨拶(羽鹿所長)
写真2
セミナーの様子

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