研究活動報告

日本作物学会第253回講演会において、優秀発表賞(ポスター発表部門)を受賞しました。

情報公開日:2022年6月24日 (金曜日)

受賞年月日

  • 2022(令和4年)年5月19日

業績

  • 優秀発表賞(ポスター発表部門) : 温暖地における黒大豆新品種「黒招福」の最適播種密度

受賞者

  • 農業・食品産業技術総合研究機構西日本農業研究センター 中山間営農研究領域
  • 地域営農グループ 川崎 洋平

研究の概要

中山間地域では小区画・分散圃場が多く、大規模化に伴う省力・低コスト化が難しいことから生産者の収益性の向上が大きな課題となっています。黒大豆等の高付加価値大豆の栽培はその解決策の一つになると考えられますが、温暖地西部の地域特産品として栽培されている黒大豆においては夏季の中耕培土や除草作業の労働時間が長く、省力化が望まれています。

本研究では、近年農研機構が育成した、多収で機械化適性に優れる黒大豆新品種「黒招福」を対象として、中耕培土を省略する狭畦栽培法が広まりつつある白大豆品種「サチユタカA1号」と同様の栽培法で安定した収量が得られる条件を明らかにするために、播種条件を変えて検討をしました。その結果、「黒招福」は「サチユタカA1号」と同等以上の耐倒伏性、同等の収量を示し、晩播では狭畦栽培は十分に可能であるという結果が得られました。

日本作物学会第253回講演会 優秀発表賞(ポスター発表部門)