重点普及成果

自給濃厚飼料の低コスト生産・調製・給与体系

本技術開発の背景

家畜の餌となる濃厚飼料はほとんどを海外からの輸入に依存しており、国産濃厚飼料を安定的に供給する技術が求められています。このため、国産濃厚飼料である飼料用米を低コストに貯蔵するための効率的な籾米サイレージ調製技術と、北海道をはじめとする大規模畑作地帯でのトウモロコシの実と皮と芯だけを収穫するイアコーンサイレージの生産利用技術を開発しました。

技術概要

  • 籾米サイレージ調製における作業能率のボトルネックである収穫時の破砕作業を省略し、糖蜜を添加することで無破砕のまま乳酸発酵を促進させて良質な籾米サイレージとして貯蔵する無破砕・無脱気法、および籾米を詰め込んだフレコンを牧草用ベールラッパで省力的に密封・貯蔵するフレコンラップ法を開発しました。
  • イアコーンサイレージ(ECS)の栽培~収穫調製~乳肉牛への給与技術を開発しました。ECSを給与して生産された牛乳には、甘い香りに関わる香気成分が多く含まれ消費者に好まれるという特徴があります。また、牛はECSを混合した飼料を好んで食べ、夏場の乳量減少を抑えることができます。
籾米サイレージ、イアコーンサイレージ

技術に関する問い合わせ先

  • 【無破砕・無脱気法】農研機構 中央農業研究センター 地域戦略部 事業化推進室
    Tel.(029)-838-8509
  • 【フレコンラップ法】農研機構 東北農業研究センター 地域戦略部 事業化推進室
    Tel.(019)-643-3460
  • 【イアコーンサイレージ】農研機構 北海道農業研究センター 地域戦略部 事業化推進室
    TEL(011)-857-9414

参考情報