重点普及成果
気象情報とICTを活用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援API
本技術開発の背景
近年の地球温暖化にともなう水稲の高温障害などの農業気象災害、年々変動する気象によって生じる栽培暦の変動、さらに国内の農業で急速に進行している経営規模の拡大に対応するため、複雑化している圃場計画や作業計画をデータとモデルに基づいて支援する基盤技術が求められています。
技術概要
- 本技術は、多圃場での作期分散や気候変動対応において、施肥管理や水管理、防除計画などに役立つ多様な栽培管理支援情報(例えば水稲発育予測など)を、様々な営農支援システムの中に組み込んで利用できるよう、部品(API:あるプログラムの機能を他のシステムで利用きるようにする仕組み)として提供するものです。
- 企業やICTベンダーの営農支援システムにおいて利用しやすいよう、各栽培管理支援情報のAPI(栽培管理支援API)は、統一仕様で整備されています。
- 栽培管理支援APIは現在、水稲用8つ(発育予測、収穫適期診断、高温登熟障害対策・追肥診断、冷害リスク情報、紋枯病発生予測、稲こうじ病発生予測、あきだわら栽培管理支援、移植適期診断)、小麦用2つ(発育予測、子実水分・穂発芽危険度予測)、大豆用2つ(発育予測、潅水支援)に、作物共通の1つ(発育予測調整)を加えた、計13の機能を提供しています。
技術に関する問い合わせ先
農研機構 農業環境研究部門 研究推進部 研究推進室
参考情報
普及成果情報
注)農研機構ウェブサイト上での栽培管理支援システムの運用は、2022年3月31日をもって終了しました。
標準作業手順書(SOP)
原著論文
その他研究成果