共通利用のための地名・組織名コードデータベース

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要約

データベースの効率的構築及び高度利用のために、各データベースで共通に使われる地名、組織名に統一的コードを割り付け、データベース管理システムinformixを用いて共通利用のための地名・組織名コードデータベースを構築した。

  • 担当:農業研究センター 研究情報部 研究技術情報科
  • 連絡先:0298-38-8975
  • 部会名:情報研究
  • 専門:情報管理
  • 分類:普及

背景・ねらい

試験研究機関等で今後構築されるデータベースの効率的構築・利用のために、これらのデータベースで共通に使われる地名(国名、都道府県名、市区町村名)、組織名に統一的コードを割り付けた共通基礎コードデータベースを構築した。データベース構築者はネットワークを介して共通基礎コードデータベースにアクセスし、外部データベースとして参照できる。地名・組織名コードデータベースは、共通基礎コードデータベースの一部を構成する。
共通基礎コードデータベース全体に関わる事項は情報資料部会標準化作業部会で検討した。

成果の内容・特徴

  • 地名(国名、都道府県名、市区町村名)、組織(機関名、機関内の部署名)にコードを割り付け、利用上必要と思われる関連項目を付加し、informixを用いてデータベース化した。
  • 地名、組織ごとに連番コード体系を採用し、コードあふれによってデータ追加が不能となる状態を回避した。
  • 直上の組織(部署)コードを親組織コードとしてレコード項目に取り込むことにより、さまざまな組織構造を柔軟に表現することを可能とした。
  • データベース利用者は、単一のコードで複数のデータベースから必要項目を検索できる。
  • 新しくデータベースを構築しようとする者は、ネットワークを介して地名・組織名コードデータベースにアクセスし、構築中のデータベースの外部データベースとして利用できる。また、地名・組織名コードデータベースでのデータ更新が、各データベースにも反映されるため、データベースごとの更新作業がなくなると同時にデータ間の矛盾も起こりにくくなる。

成果の活用面・留意点

  • 地名・組織名コードデータベースは、現在、農業研究センター研究技術情報科のサーバマシンHP9000/K100上で構築及び試験運用中であるが、実用に向け一応の目途がついた段階で計算センターのアプリケーションサーバB上に移行し、公開する。
  • 農林水産研究ネットワークを利用できない者が地名・組織名コードデータベースの利用を希望する場合は、必要個所のみを、ファイルとして提供する。ただし、この場合、データ更新に伴い整合性がとれなくなる恐れがあるという問題が残る。

具体的データ

図1.地名・組織名コードデータベースとそれを参照しているデータベースとの関連

 

 

図2.親組織コードによる、組織構造表現のイメージ

 

その他

  • 研究課題名:共通基礎コードデータベースの構築
  • 予算区分:経常
  • 研究期間:平成7年度(平成6年度~7年度)