東北地方メッシュ気温データの自動作成・表示システム
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要約
ワークステーションを用いて日々の東北地方1kmメッシュ気温データを自動作成し、その分布図をホームページ上で公開するシステムを作成した。
- 担当:東北農業試験場・地域基盤研究部・気象評価制御研究室
- 連絡先:019-643-3461
- 部会名:生産環境・やませ環境
- 専門:農業気象
- 対象:稲類
- 分類:研究・行政
背景・ねらい
東北地方における冷害を詳細かつ早期に予測するためには、
1kmメッシュ単位の気温データのリアルタイム・
モニタリングシステムが必要である。本研究では、
ワークステーションを使って日平均気温データを自動作成し、
モニター表示するシステムを開発するとともに、
気温分布図等をホームページで公開するシステム開発を行う。
成果の内容・特徴
- アメダスの日平均気温データを目的変数、
1kmメッシュの地形情報等を説明変数として重回帰分析を行い、
気温推定式を作成する。その推定式を用いて、
東北地方の全1kmメッシュ日平均気温を推定する。この場合の地形情報は、
やませ吹走時の気温分布を高精度で推定出来るものを選択している。従って、
作成された1kmメッシュデータを用いることで、
やませ(こよる低温域などが詳細・高精度かつ速やかに把握できる
(図1)。
- 1kmメッシュ気温データは毎日自動で作成されている。また、
1kmメッシュ気温分布図はホームページで公開されている
(図2)。
メッシュ日平均気温、積算気温、平年偏差の分布図が誰でも参照でき、
冷害の監視等に有用である
(図3)。
ホームページのアドレス
http://tohoku.dc.affrc.go.jp/trmain.html
成果の活用面・留意点
1kmメッシュ気温データをリアルタイムで作物生育予測モデルに用いることで、
生育予測を速やかIこかつ詳細に行うことが出来る。1997年分(こついては、
メッシュ気温データを実際に千デルに組み込んで、実行・検証済みである。
具体的データ



その他
- 研究課題名:やませ等東北地方に冷害をもたらす気象の変動要因の解明
- 予算区分 :経常
- 研究期間 :平成10年度(平成10年~14年)
- 発表論文等:ヤマセ吹走時におけるメッシュ日平均気温の推定、
農業気象、53(1),pp.11-19