プレスリリース
スギ花粉米を用いた臨床研究等が実施されます

情報公開日:2016年10月24日 (月曜日)

ポイント

農研機構は、スギ花粉症の症状改善効果についての臨床研究を実施する大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター及び東京慈恵会医科大学、並びに基礎研究を実施する株式会社大塚製薬工場に、スギ花粉米(「スギ花粉ペプチド含有米」)を提供します。

内容

農研機構が開発したスギ花粉米(「スギ花粉ポリペプチド含有米」及び「スギ花粉ペプチド含有米」)の用途開発とその実用化を加速するため、スギ花粉米を、一定の条件の下、研究利用する大学、民間企業等に提供し、オープンイノベーションを推進することとしています。

本趣旨のもと、本年6月21日にスギ花粉米の提供を希望する者の公募を行いました(http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nias/063878.html)。その結果、大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター、東京慈恵会医科大学及び株式会社大塚製薬工場から「スギ花粉ペプチド含有米」を用いた研究計画の応募がありました。先般、外部有識者を含む審査委員会で、提出された研究開発計画書の審査を行い、審査委員会の意見を踏まえ、農研機構としてこれら機関に対して「スギ花粉ペプチド含有米」を提供することを決定しました。今後、提供先の大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター及び東京慈恵会医科大学ではスギ花粉症の症状改善効果についての臨床研究が、株式会社大塚製薬工場では基礎研究が実施される予定です。