プレスリリース
(お知らせ) ホームページ「牛のメタン」を公開しました!

- 牛のげっぷに含まれるメタンについて基礎から研究開発成果まで分かりやすく解説 -

情報公開日:2023年10月24日 (火曜日)

ポイント

  • 農研機構は10月24日(火曜日)にホームページ「牛のメタン」を公開しました。
  • 牛のげっぷに含まれるメタンは、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの一つです。
  • ホームページでは、牛のげっぷにメタンが含まれる理由や、牛から出るメタンの測定法、牛から出るメタンを減らす方法などについて、農研機構の研究開発成果を含めて分かりやすく解説します。

概要

農研機構は、ホームページ「牛のメタン」を以下のとおり公開しました。 牛のげっぷに含まれるメタンは温室効果ガスの一つで、その量は全世界における温室効果ガス総排出量の約5%を占めると推定されています。農研機構では、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた研究開発の一つとして、牛のげっぷに含まれるメタンを減らす技術の研究に取り組んでいます。

近年、牛のげっぷに含まれるメタンによる地球温暖化への一般の方々の関心が高まり、「なぜ牛のげっぷにはメタンが含まれるのか」、「牛から出るメタンはどのように測定するのか」、「どのような対策法があるのか」など、牛のげっぷに含まれるメタンの基礎から研究に応用できるご質問まで、数多くお問い合わせをいただくようになりました。

そこで、皆さまの疑問にお答えすべく、「牛のメタン」について農研機構の研究開発成果を含めて分かりやすく解説するホームページを作成いたしました。

農業者、関連企業、行政、大学・農業大学校・農業高校等の教職員、学生の方々など、牛から出るメタンに興味があるすべての方々からのアクセスをお待ちしております。
問い合わせ先など
開催担当者 :
農研機構 畜産研究部門 乳牛精密管理研究領域 乳牛精密栄養管理グループ
野中 最子
広報担当者 :
同 研究推進室 渉外チーム髙橋 朋宏

詳細情報

ホームページ「牛のメタン」について

温室効果ガスの一つである、牛のげっぷに含まれるメタンに興味をお持ちいただいた皆さまに向け、基礎から研究開発成果まで「牛のメタン」の情報を、農研機構の研究者が分かりやすく解説します。

  • 研究の背景

    牛のメタンが研究されることになった背景について、社会的背景に加え、今の研究現場に期待されることなどを解説します。

  • 牛のメタンが出る仕組み

    牛のげっぷにメタンが含まれる理由など牛のメタンが出る仕組みについて、図などを用いて分かりやすく解説します。

  • 牛のげっぷに含まれるメタンを減らす技術

    飼料・栄養管理、資材、育種、生産性向上など、様々な観点から農研機構の研究開発成果を含めて、牛のげっぷに含まれるメタンを減らす技術を紹介します。

    ※HPで紹介:乳用牛の胃から、メタン抑制効果が期待される新規の細菌種を発見(農研機構の研究開発成果)牛の第一胃内発酵の概略図
  • 牛のげっぷに含まれるメタンを測る方法

    施設を使って正確に測定する方法、簡易に測定する方法、放牧地でも測定できる方法など、牛のげっぷに含まれるメタンを測る方法について、農研機構が開発した研究成果、培った知見や参考文献を含めて紹介します。

    ※HPで紹介:農研機構が日本の牛に適した手法に改良した、スニファー法のイメージ図