畑H06 アグリサポート南大東(株) (沖縄県南大東村)

実証課題名
さとうきびの生育情報に基づく精密管理によるスマート農業体系の実証
経営概要
80ha(さとうきび80ha) うち実証面積:80ha うちコア(集中実証)13 ha

導入技

①GNSSインフラ(固定基地局)の整備と自動操舵プランタ・ハーベスタ等、②微気象観測ネットワーク、③遠隔潅水システム、④センシング用機器、⑤GISベース営農支援システム、⑥散布用ドローン。

  • 3作型(春植、夏植、株出)の自動操舵作業体系確立 省力化率:春植20%、夏植15%、株出10%

目標に対する達成状況

  • 3作型の主要作業のGNSS自動操舵データを収集。それらを組み合わせた自動操舵機械化一貫作業 体系のシミュレーションを実施し、手動(慣行)と自動を比較(データは下記の通り)。
  • 生育情報、微気象情報、作業情報等、各種データをGISベース営農支援システムに統合し、高度活用して栽培や経営の見える化を可能とした。
  • 微気象・生育情報を用いた遠隔潅水システム(エンジンポンプ使用)を開発し、潅水試験を実施した。

導入技術の効果

機械化一貫作業体系

  • 手動(慣行)体系に対する自動体系の比較。精度確保のため作業時間省力化率は目標未達成。オペレータコストは大幅に低下。

遠隔潅水システム

  • スマホでの遠隔(島内外の場所から)動作成功。
  • 令和2年度は降雨が多く、収量への灌水効果は確認できなかった。

各種情報の統合・活用

※すべての情報は位置情報付き。

  • 圃場電子地図に表示・演算し、作業指示・意思決定等に活用。

作型別作業時間の見える化

  • GISベース営農支援システムで集計した10a当り作業時間。
  • 導入前は作業名が不統一で集計が不正確。プロジェクトによって精度が大幅に向上。

事業終了後の普及のための取組

  • 残された課題の解決によるさとうきびスマート農業技術の確立と安定化を目指し、南大東島の別の農家および類似の環境にある北大東島での集中的な普及を図る。
  • コンソメンバーの(株)くみきのビジネスモデル(25セットの自動操舵機器の2年間無償貸出し)と連携して、沖縄全域への自動操舵農機の普及促進を実施。併せて、各種イベントの開催。
  • コンソーシアムに代わる「さとうきびスマート農業研究ネットワーク」を設立(令和3年1月30日)し、普及活動を積極的に展開。
問い合わせ先

琉球大学農学部・川満芳信

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