露H10 (有)新福青果(宮崎県都城市)

実証課題名
多様な人材が集う農業法人経営による全員参画型のスマート農業技術体系の実証
経営概要
18.0ha(牛蒡5.5ha、人参6.5ha、里芋4.0ha、馬鈴薯1.0ha、らっきょう1.0ha)
+施設野菜0.1ha、農作業受託5.2ha
うち実証面積:牛蒡5.5ha、人参6.5ha、里芋4.0ha、馬鈴薯1.0ha、らっきょう1.0ha

導入技

①ロボットトラクタ、②自動操舵補助トラクタ、③ラジコン草刈機、④ドローン、⑤ICT改革チーム

  • データ入力に係る作業ロスを年間延べ40時間削減、人員体制を維持したまま作付面積を40%増加

目標に対する達成状況

  • データ入力を現場に丸投げしないで、ICT改革チームを基軸としたデータ入力体制を構築することにより、データ入力時間を、慣行体系より年間延べ652.5時間削減(720時間/年・人→67.5時間/年・人)し、目標を達成。データ入力の負担を最小限にして、農作業に専念することができた。
  • 農作業に係る人員体制を変えずに、作付面積を慣行体系より43.1%向上(16.7ha→23.9ha)させ、目標を達成。

導入技術の効果

データ管理システム

  • 現場にアプリケーションを渡して入力を丸投げするシステムから、ICT改革チームを中心にデータ入力を行う体制とすることで、データ入力にかかる時間を、年間652.5時間削減。

自動操舵補助トラクタ

  • 人参での植付及びその準備における機械作業への経験の浅い職員の参画率が67.7%向上した。
  • らっきょうでも55.8%、馬鈴薯でも66.6%、里芋でも69.1%向上。

ラジコン草刈機

  • 圃場周囲の草刈における女性や高齢者、学生アルバイトの従事時間を対男性職員比0%から220.7%へ向上させた。

スマート農業型組織編成

  • スマート農業による技術者の能力補完及び管理体制の強化により、農場長のマイクロマネジメント体制から、個人の裁量、自由な働き方を重視する体制の実現。

事業終了後の普及のための取組

  • (有)新福青果の事業ビジョンである、「『農業したくなる』という思いが広がる取組」を実践するために、スマート農業の印象効果を最大限に発揮し、未来の農業人材の『農業したくなる』という思いが広がる取組を強化する。
  • 同都城市にキャンパスを構える南九州大学との連携を強化し、臨時講師、体験フィールド提供、インターンシップ、アルバイト雇用など様々な形を通じて、産学連携を進めることでスマート農業に係る人材育成を図る。
  • スマート農業を通じて、(有)新福青果の職員に対する業務の自由度、達成度、多様性を高める。
問い合わせ先

(有)新福青果 営農部マネージャー 栗原貴史

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キーワード

データ管理、露地野菜、草刈り機、バックオフィス業務、労務管理、スケジュール最適化、中山間地、NDVI、GAP認証、畝立て、ごぼう、にんじん、さといも、ジャガイモ、ゴボウ、ニンジン、サトイモ、バレイショ、ラッキョウ