大F13 (有)フクハラファーム (滋賀県彦根市)
実証課題名
大規模水田作複合経営(水稲・麦・キャベツの輪作体系)でのスマート農業一貫体系導入による環境保全型省力・高収益モデルの実証
経営概要
190ha(水稲180ha、麦27ha、キャベツ15ha) 実証面積 190ha
導入技術
①ロボット・オートトラクタ、②オート田植機、③自動給水システム、④GPSレベラー、⑤可変施肥システム、⑥ドローンによるリモートセンシング、⑦自動操舵付きキャベツ全自動移植機、⑧AI機能搭載のキャベツ全自動収穫機 など
目標
- 水稲の生産コスト:40%以上削減
- 麦の収量:50%以上増加
- キャベツ栽培の労働時間:60%以上削減
目標に対する達成状況
- 大区画圃場において、オート田植機や自動給水等により、水稲の労働時間が大きく削減(21.6時間※→6.5時間/10a)。
水稲の生産コストは、40%削減(15,837円※/60kg→9,447円/60kg)が達成可能。 - 麦作では、ドローンのリモートセンシングに基づく可変施肥により、圃場内の生育のばらつきが63%改善。
麦の収量は、62%増加(277kg※/10a→450kg/10a)が達成可能。 - キャベツ作では、自動収穫機とそのAI化により、収穫作業時間を(2.8時間/10a)まで削減。
キャベツ栽培の全労働時間は、70%削減(85時間/10a→25時間/10a)が達成可能。※統計調査(農林水産省)の滋賀県データより
導入技術の効果
ロボット・オートトラクタ
- 麦の砕土(ロボットトラクタ)・播種(オートトラクタ)の2台協調作業により、作業時間を慣行区より28%効率化(トラクタの設定等の準備作業を含む。)
オート田植機
- 自動直進機能と密苗により、移植の作業時間を6%省力化
- 湛水直播では、自動直進機能等により、移植と比べて67%効率化(育苗時間を除く)
自動給水システム
- 遠隔操作による自動給水により、水管理作業の66%省力化(水管理作業には、生育や病害虫状況の確認や漏水箇所の点検を含む。)
AI機能搭載のキャベツ 全自動収穫機
- AI機能や自動操舵機能等を活用して運転手を削減することで、延べ作業時間を20%削減可能
事業終了後の普及のための取組
- 他のコンソーシアムも含めた実証成果を積極的に情報発信し、スマート農業技術を普及していく。
- 農業者や関係機関の指導員などを対象にした研修会等を実施し、スマート農業技術を理解する人材の育成に取り組む。
問い合わせ先
滋賀県農業技術振興センター
E-mail:
関連リンク
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