輸D03 田中農園(株)(福井県坂井市)

実証課題名
輸出用米を加えた2年3作体系(水稲+大麦+大豆)の超低コスト大規模営農体系の実証
経営概要
84ha(水稲57ha、大麦25ha、大豆25ha、その他2ha)
うち実証面積:水稲11ha、大麦3ha、大豆3ha

導入技

①栽培管理支援システム、②自動走行トラクタ、③直進アシスト田植機、④自動給水栓、⑤空撮ドローン、⑥収量コンバイン、⑦自動走行コンバイン

  • 輸出用米の収量 720kg/10a、生産費 8,000円/玄米60kg
    水稲、大麦、大豆 労働時間30%削減、生育診断と可変施肥により収量10%向上
    経営面積 102ha 所得 2倍

目標に対する達成状況

  • 輸出用米:収量539 kg、生産費8,602円
  • 労働時間:水稲 54%減(14→6.5時間)、大麦 36%減(5→3.2時間)、大豆 47%減(8→4.2時間)
  • 収量:水稲 4%減(490→471kg)、大麦 30%増(250→325kg)、大豆 11%増(190→210kg)
    ※生産費:60 kgあたり 収量、時間:10 aあたり 水稲はニカメイチュウの被害あり
  • 経営規模の拡大:経営面積 1割拡大(84→91 ha)
    所得 1.8倍(輸出用米7ha、ネギ2haへの作付転換により)

導入技術の効果

ロボトラ(自動走行トラクタ)

  • 有人トラクタのオペレータがロボトラ(無人走行作業)を監視しながら2台のトラクタで耕うん作業を行うことで、作業時間削減が可能。春耕で37%、荒代かきで21%、秋耕で19%、作業時間を削減。

直進アシスト田植機

  • 経験の浅いオペレータもベテラン並の田植作業がが可能。

自動給水栓(WATARAS)

  • スマートフォンを用いて、遠隔操作で給水栓(水口)を開閉。

空撮ドローンによる生育診断と施肥管理

  • ドローンの空撮画像から水稲の生育診断を行い、生育量に見合った追肥を行ったところ、生育の悪い部分があっても収量が向上。

事業終了後の普及のための取組

  • 福井県内5か所に固定基地局を設置。令和3年3月からNtrip方式での位置補正情報が県全域で利用可能。県内全域でスマート農業への取り組みを促進。
  • スマート農業推進資料(スマート農業マニュアル(仮称))を作成し、推進。
問い合わせ先

福井県農林水産部園芸振興課

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キーワード

データ連携、リモートセンシング、水管理システム、大規模水田作、輸出米、田植え機、リモセン、同時作業、収量マップ、部分追肥、イネ、ダイズ、ムギ、オオムギ