畑2B02:(株)西部開発農産【岩手・北上市】
実証課題名
ロボット技術・ICT利用による中山間地域における省力・高能率輪作体系の実証
経営概要
965ha(水稲326ha、大豆281ha、ソバ151ha、小麦153haほか)
うち実証面積:水稲10ha、大豆40ha、ソバ10ha
うち実証面積:水稲10ha、大豆40ha、ソバ10ha
導入技術
①大型ロボットトラクタ、②収量マップ、生育マップに基づく施肥、③自動運転田植機、④緩傾斜合筆ほ場での高能率作業、⑤遠隔操作草刈機、⑥ドロ-ン(防除)、⑦収量計測コンバイン、⑧営農・生産管理システム
目標
これまでと同じ労力で作業面積25%増、収量5%増
目標に対する達成状況
- 10a程度の小区画ほ場6~8枚を緩傾斜合筆したほ場(平均64a程度)の作業能率は、10a程度ほ場の概ね2倍程度に向上した。また、排水対策を実施した緩傾斜合筆ほ場の大豆平均収量は、実証法人の慣行平年収量に比較して40%以上増加した。
- 1人で作業可能な自動飛行ドロ-ンを用いた小区画エリアでの防除作業は、3人を要する無人ヘリでの作業より効率的であり、作業員1/3での作業が可能である。
導入技術の効果
緩傾斜合筆による作業能率向上
- 10a程度の少区画ほ場6~8枚合筆した緩傾斜合筆ほ場(平均64a)の作業能率は、10a区画ほ場の概ね2倍程度に向上した。
排水対策を実施した大豆ほ場の収量
- 排水対策を実施した緩傾斜合筆ほ場の大豆収量は平均187kg/10aとなり、実証法人の慣行平年収量132kg/10aに比較して40%以上増加した。
自動飛行ドロ-ンによる防除
- 1人で作業可能な自動飛行ドロ-ンによる大豆防除作業は、0.1時間/10a程度であり、小区画エリアで実施する場合は、 3人を要する無人ヘリより効率的である。
営農・生産管理システム
- ほ場情報と紐づいた作業日、作業項目、作業時間などの基本情報、トラクタの軌跡情報の記録の他、トラクタの稼働情報をリアルタイムで表示する機能を実装し、作業実態の把握が可能になった。
事業終了後の普及のための取組
- 緩傾斜合筆ほ場での作業効率化、適切な排水対策実施による大豆の収量向上効果については、引き続き、データ収集を行い、その成果を発信する 。
- 他の生産者も本実証技術を活用できるように、他法人での実証に取り組むほか、研修会等を通して、技術情報の提供を行う。
問い合わせ先
農研機構東北農業研究センター
E-mail:
関連リンク
キーワード
トラクタ(自動運転)、自動操舵、自動航行、均平、高低差ガイダンス、大区画化、田植機(直進キープ等)、田植え、遠隔操作草刈り機、ラジコン草刈機、リモコン草刈機、遠隔操作草刈機、除草、防除、農薬散布ドローン、コンバイン(食味・収量センサ)、収量コンバイン、収穫、NDVI、ドローン(センシング)、リモートセンシング、リモセン、営農管理システム、経営(経理)管理システム、中山間地、イネ、主食用稲、水稲、ソバ、そば、ダイズ、だいず、大豆、畑作物