果2F05:(株)きてら【和歌山・田辺市】

実証課題名
中山間地における果樹(かんきつ・梅)生産のスマート化プロジェクト
経営概要
30ha (かんきつ20ha,梅10ha) うち実証面積:かんきつ6ha,梅4ha

導入技

①Lora無線を使用した気象観測装置のデータ収集とWeb利用(ルーラルウェザーネットワーク)、②リモコン式草刈機、③投下資材や作業体系を統一したスマホ農作業日誌

  • ルーラルウェザーネットワークの利用で防除薬剤投下経費を5%削減。
  • クラウド型農作業日誌の利用でベテラン農家の作業体系の把握と若手農家へ伝達
  • リモコン式自走草刈機で草刈機作業の労働時間を1/3まで省力化

目標に対する達成状況

  • 梅の黒星病防除では雨量データを参考にしながら、薬効が長い薬剤との組み合わせにより、上記目標を達成する秀品率の高い農家グループが認められた。
  • 上記の防除記録と雨量データを分析した防除事例を伝えることが若手農家への伝達となる。
  • 生産現場のかまぼこ型園地や枝が低く垂れている園地等では、リモコン式自走草刈機で上記目標を達成した。肩掛式草刈機の作業時間が加わる園地でも慣行比50%減となった。

導入技術の効果

ルーラルウェザーネットワーク①

  • ルーラルウェザーネットワークにより、自園地の土壌水分、風向風力等気象状況がよく解る。(園地状況の見える化)

ルーラルウェザーネットワーク②

  • ルーラルウェザーネットワークの情報を活用し、梅黒星病防除の薬剤散布回数を慣行比39%削減、金額比5%以上削減

リモコン式自走草刈機

  • 梅園地で73%~50%作業時間削減

省力化農機のレンタル事業

  • スマート農業実証事業を契機に、コンソメンバー(株)秋津野ゆいが省力化農機のレンタル事業を令和2年9月より始めた。スマート農業で使用したリモコン式草刈機(AS751RC)も令和4年4月よりレンタル開始。

事業終了後の普及のための取組

  • 山間部からの気象観測データの送信欠損を解消し、データ閲覧会員(有料)を増やし観測装置を維持する仕組みづくり。
  • リモコン式自走草刈機で軽減化した草刈作業をワーキングホリデーなどの若い労働力でまかなう仕組みづくり。
問い合わせ先

農業法人株式会社秋津野

E-mail:

https://smart.agarten.jp

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キーワード

遠隔操作草刈機、栽培環境センシング、営農管理システム、果樹、リモコン草刈機、草刈り機、微気象観測、スケジュール最適化、労務管理、技術伝承、かんきつ、柑橘、カンキツ、うめ、ウメ、梅