露2C03:(株)関東地区昔がえりの会ほか【埼玉・上里町】

実証課題名
加工・業務用野菜サプライチェーン最適モデル構築を目的とした、キャベツ・玉ねぎの機械化栽培技術体系と産地リレーと連動したスマート農機の県間広域シェアリングによる低コスト技術体系の実証
経営概要
82ha(キャベツ32ha、玉ねぎ20ha,青ネギ9ha、白菜7ha、ほか)
うち実証面積:玉ねぎ20ha、キャベツ18ha

導入技

①自動運転トラクタ、②玉ねぎ収穫機、③玉ねぎ選果機、④乾燥・冷蔵貯蔵施設、⑤営農管理システム(KSAS)、⑥キャベツ収穫機(産地間シェアリング/埼玉・愛知・長野)など

  • 機械化一貫体系により面積当たり作業時間キャベツ10%・玉ねぎ5%低減
  • 全取り組みのトータル指標として、出荷重量1kg当たり生産コストキャベツ10%・玉ねぎ5%低減
  • 生産と販売の連携を強化し、需給調整力向上による廃棄ロス最小化で面積当たり出荷金額10%増加
  • 収穫機の広域産地間リレーによるシェアリングで長期間稼働を実現し、キャベツ収穫機コスト30%削減

目標に対する達成状況

  • 機械化+労働生産性ロス構造把握及び改善実行により、面積当たり作業時間キャベツ22%低減、玉ねぎ3%低減達成
  • 労働生産性向上、局所施肥による施肥量削減、需給調整力強化による出荷量向上、シェアリングによる機械コスト低減等のトータル効果として、出荷重量当たりの生産コストが、キャベツ6%低減達成、玉ねぎは機械コスト増により4%増見込
  • 生産見込、販売見込状況の随時見える化により、キャベツ面積当たり販売金額7%増達成、玉ねぎ10%増見込
  • シェアリングによる稼働率向上により、保有した場合より30%以上機械コスト削減達成

※各成果は実証区におけるR2実績対比での比率

導入技術の効果

機械化一貫体系

サプライチェーン情報連携

  • 生産部門、販売部門の見込事前情報の更新と共有により需給調整力を強化し、実証区では面積当たり販売金額7%増

IoT効率化栽培

キャベツ収穫機シェアリング

  • 収穫機導入後の現場分析と改善により、収穫作業生産性を最大48%向上
  • シェアリングにより、機械費負担を、保有した場合より30%以上削減

事業終了後の普及のための取組

  • 実証結果をセミナーなどで情報発信し、実証体系の普及展開を推進するとともに、実証で明らかになった課題解決に取り組む。
  • 農業を志す農外人材に対して就農を受け入れ、更なる水平展開の担い手としての活躍を支援する。
  • 実需との連携を強化した需給調整の仕組み構築のため、実需との取引の中で継続して仕組み化に向けた取り組みを進める。
  • 農機メーカー、リース会社、農業経営コンサルタント等を中心に、関係各所を巻き込み、農業機械シェアリングの普及展開を図る。
問い合わせ先

実証代表 : 東京電機大学 未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科釜道紀浩
視察等 : (株)関東地区昔がえりの会

E-mail:

Tel: 0495-35-2061

関連リンク
キーワード

トラクタ、可変施肥システム、水管理システム、営農管理システム、鉄コンテナリターナブル管理システム、露地野菜、生産履歴、バックオフィス業務、ロボトラ、協調作業、移植機、土壌センサ、キャベツ、たまねぎ、タマネギ