露2D06:(株)かなき【富山・富山市】

実証課題名
大区画水田ほ場におけるたまねぎ等高収益作物の省力機械化一貫体系の実証
経営概要
41.8ha(水稲39.2ha等) うち実証面積:たまねぎ1.3ha、にんじん1.0ha

導入技

①ロボットトラクタ、②自動操舵うね立て・定植機、③防除用ドローン、④土壌水分モニタリング装置

  • たまねぎ、にんじんの作業時間を2割削減
  • たまねぎ、にんじんの単収を1割向上
  • 実証経営体売上に占める野菜の割合を30%に向上

目標に対する達成状況

  • にんじんで、ロボットトラクタによる耕起や2うね同時成形、環境モニタリング装置を用いたかん水、ドローンによる防除により、総作業時間が20.5%削減(34.2時間/10a→27.2時間/10a)され、目標を達成
  • たまねぎで、ロボットトラクタによる精度の高いうね立てによりうね数が12.5%増加したことなどにより、単収が63.1%向上(3.1t/10a→5.1t/10a)し、目標を達成
  • にんじんで、土壌水分モニタリング装置による的確なかん水により、株立率が確保されたことなどから、単収が17.0%向上(3.38t/10a→3.96t/10a)し、目標を達成

導入技術の効果

ロボットトラクタ

  • 自動運転と有人機の協調作業による耕起で61%、自動操舵によるうね立成形同時施肥、施薬で45%、作業時間を削減

防除用ドローン

  • 液剤散布では、作業時間を39~51%削減
  • 粒剤散布では、作業者の歩行距離が約97%削減されるなど、大幅な軽労化

土壌水分モニタリング装置

  • 土壌水分モニタリング装置の利用により、適期かん水が可能となり、にんじんの出芽率が確保され単収が17.0%向上(3.38t/10a→3.96t/10a)
  • エンジンストップタイマーの導入により、作業時間が66%削減(76分/10a→26分/10a)

自動操舵うね立て・定植機

  • 自動操舵により作業時間はうね立てで6%(56.6分/10a→53.0分/10a)、定植で11%(37.4分/10a→33.1分/10a)削減され、全体では8%削減

事業終了後の普及のための取組

  • 実証機を用い、主要な作業実施に合わせ実演会を開催するとともに、JA広報誌等による情報発信を行い、管内の経営体に普及・啓発を図る。
  • JA組合員へのスマート農業機械の貸出しを行い、初期投資を軽減しするとともに、スマート農業機械の利用機会を拡大し、普及を図る。
問い合わせ先

富山県農林水産部農業技術課

Tel: 076-444-3278 Fax: 076-444-4409

関連リンク
キーワード

トラクタ、ドローン、リモートセンシング、栽培環境センシング、栽培管理システム、直進キープ定植・施肥機、露地野菜、NDVI、ロボトラ、フィールドサーバー、かん水、移植機、畝立て、たまねぎ、タマネギ、にんじん、ニンジン