露2H12:JA島原雲仙ブロッコリー部会連絡協議会【長崎・雲仙市】
実証課題名
中山間地におけるブロッコリーの生産から出荷をつなぐスマート農業システム
経営概要
256ha(協議会全体のブロッコリー栽培面積)
導入技術
①スマート農機による省力化栽培システム、②根こぶ病等のヘソディム防除対策システム、③出荷予測システム、④自動選果システム
目標
- 10a当たりの労働時間をそれぞれ秋作12%、冬作13%、春作6%以上を削減
- スマート農業技術一貫体系の導入により、作付面積及び出荷量を11%増加
目標に対する達成状況
- スマート農業の秋作の10aあたりの労働時間を県基準と比較して41.6%(87.0時間→50.8時間)、冬作の労働時間を47.3%(93.0時間→49.0時間)、春作の労働時間を27.9%(103.0時間→74.3時間)を削減し、目標を達成。
- ブロッコリーの作付面積および出荷量が11%(R1:207ha・2,393t→R3:230ha・2,966t、※R3は推定値)増加し、目標を達成。
導入技術の効果
GNSSガイダンスよる耕うん作業
- 耕うん作業が32.8%短縮(70分8秒/10a→47分7秒/10a)
※令和3年度データより
GNSSガイダンスよる畝立同時施肥作業
- 畝立同時施肥作業により35.3%時短(91分2秒/10a→58分54秒/10a)
※令和3年度データより
UGVによる収穫物搬出作業
- 搬出作業時間(収穫しながらコンテナを運ぶ方法で、収穫作業時間を除く)が55.4%短縮(74分57秒/10a→33分25秒/10a)
※慣行は圃場に配置したコンテナ(収穫済み)を手動の台車で回収し搬出する方法
※令和3年度データより
自動選果機
- 1秒当たりの処理可能株数が11%向上(人手選別1.8株/秒→自動選果機2.0株/秒 )
※令和3年度データより
事業終了後の普及のための取組
- UGVによる防除作業の実証が未だである。今後、各作型(秋、冬、春)における防除作業の実証試験により、労働時間縮減効果を明らかにすることで、普及拡大につなげていく。
- GNSSガイダンスやUGVのシェアリングによる導入コストを抑制し、スマート農機利用による労働時間削減で生じる余剰時間を規模拡大につなげ、更なる産地の拡大につなげていく。
問い合わせ先
島原雲仙農業協同組合 林 和昭
E-mail:
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キーワード
トラクタ(自動操舵システム)、畝立て、自動運転、自動航行、選果機等、軽労化、ロボット運搬車、防除兼運搬UGV、営農管理システム、経営(経理)管理システム、収量予測、出荷予測システム、生育・収量の予測システム、生育・収量等の予測システム、根こぶ病、ブロッコリー、野菜(茎葉菜類)