水2F07:天王ナチュラルファーム【大阪・能勢町】

実証課題名
スマート農業による中山間地農業振興と関係人口・交流人口の増加
経営概要
水稲21.3ha、マコモダケ0.7ha
うち実証面積:水稲11.7ha、マコモダケ0.7ha

導入技

①ドローンによる水稲湛水直播栽培と生育管理、②地域LoRaWANネットワーク、③水見回り支援システム、④マコモダケ生育管理システム、⑥ラジコン草刈機、⑦獣罠の最適設置と監視システム

  • 水稲の収量アップ
    令和3年度は令和元年度比5%
  • コスト削減
    令和元年度比で10a当り移植時間83%削減、10a当り防除・散布時間80%削減、水回り時間(居住地2km圏外)75%削減、同(2Km圏内)30%削減、草刈り時間40%削減、罠見回り時間90%削減
  • 労働安全の確保
    農作業事故の早期検知により事故の重篤化を抑制
    豪雨や台風時の事故の早期検知により事故の重篤化を抑制

目標に対する達成状況

  • 水稲の収量アップ
    令和3年度の収量は令和元年度比で7%増加
  • コスト削減
    10a当り移植時間:86.2%削減【目標達成】 10a当り防除・散布時間:96.5%削減【目標達成】
    水回り時間(居住地2Km以内):38.6%削減 同(2km圏外):51.9%削減 【目標達成】
    草刈り時間:21.5%削減 罠見回り時間:90.7%削減【目標達成】
  • 労働安全の確保
    ①農作業事故の早期検知により事故の重篤化を抑制
    ②豪雨や台風時の事故の早期検知により事故の重篤化を抑制

導入技術の効果

ドローンによる作業時間軽減

  • 「育苗(種子予措含む)+田植」の作業時間を86.2%削減
  • 「追肥+農薬散布」の作業時間を96.5%削減

獣罠監視システムによる罠見回り時間削減

  • 令和3年4月1日から9月30日までの半年間で、罠見回りは17日で合計34時間の実証実績であった。年換算で68時間である。令和元年度の年間の罠見回りは732時間であり、90%減(659時間削減)の目標は達成した。

水田センサによる水見回り作業時間軽減

  • 居住地2Km圏内の削減率:38.6%
  • 2km圏外の削減率:51.9%

ほ場情報共有による都市住民との交流と活性化

  • 作業日誌アプリにより、農業体験で来訪した都市住民にほ場の画像などの情報を共有し、継続的な関心保持に活用した。
  • 試作加工品のマコモ茶、マコモシフォンケーキを都市住民に試食、アンケートを実施した。また、収穫体験イベントを実施、都市住民8名の参加があり、交流増進のため開催のビジネスコンテスト参加学生がスタッフ兼参加者として3名参加した。

事業終了後の普及のための取組

コンソーシアム所有スマート農機の利用については、近隣の生産者や自治体など地域全体でシェアリング事業が持続していくことを目指して活動を継続する。また、ビジネスコンテストや農業体験など都市住民との交流による活性化を引き続き実施し、活動を継続的なものとする。
問い合わせ先

(株)アルケミックス担当 森田

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