水2G11:(株)福成農園ほか【鳥取・南部町】

実証課題名
次世代につなぐ水稲・白ネギを柱にした中山間地域水田複合経営モデルの実証
~農業の「ユニバーサルデザイン化」・「データの見える化」を目指して~
経営概要
49ha(水稲36ha、白ネギ4.5ha、小麦4ha、大豆4.5ha)
うち実証面積:56.6ha(水稲36ha、白ネギ4.5ha、小麦4ha、大豆4.5ha、シェアリング水稲7.6ha)

導入技

①食味・収量コンバイン、②人工衛星画像診断、③診断結果を活用したドローンによる可変施肥、④トラクターのGPSガイダンス、⑤自動操舵システム、⑥直進キープ田植機、⑦水位センサー、気象センサー、土壌センサーによる環境モニタリング、⑧アシストスーツ

水稲作の労働時間を14%削減、水稲10%・白ネギ20%・大豆60%・小麦50%の収量増加、経営利益450万円増加

目標に対する達成状況

  • 水稲作の労働時間が遠隔地水田の見回り回数の削減、田植え作業時間の短縮等により43%削減。
  • 水稲では、食味・収量コンバインから得られたほ場ごとのデータや土壌分析結果をもとに施肥設計等を改善し、人工衛星画像診断結果に基づく追肥により主食用米の収量は2%減少、飼料用米は9%増加。白ネギでは土壌センサーに基づく水管理や土壌分析結果に基づく肥培管理、自動操舵システムの活用により収量が29%増加。小麦では、土壌分析結果を基に施肥設計を改善し、人工衛星画像診断結果に基づく追肥により収量が102%増加。また、大豆では、土壌センサー結果に基づく播種や水管理により収量が54%増加。
  • 各品目の収量増加等により経営全体における利益が1,592万円増加。

導入技術の効果

水位センサー

  • 遠隔地水田の見回り回数が導入前より約7割削減。

直進キープ田植機

  • 田植え作業時間が導入前より約3割短縮。

食味・収量コンバイン

  • 令和2年産の食味・収量コンバインのデータを基に施肥改善した「きぬむすめ」の収量が78kg/10a増加、タンパク含有率が0.4%低下。

自動操舵システム

  • 自動操舵システムを用いた白ネギの溝切り作業で、概ね140±2cmの高精度な作業。

事業終了後の普及のための取組

  • 令和3年度に開始した自動操舵システムや直進キープ田植機、農業用ドローンなどのスマート農業の実践に必要な機械等の導入に係る経費を支援する鳥取県の「スマート農業社会実装促進事業」を活用し、スマート農業技術の普及を図る。
  • 2年間の実証で得られた結果をもとに令和3年度にスマート農業技術導入指針を作成し、令和4年度は導入効果の高いスマート農業技術のさらなる普及を図る。
問い合わせ先

鳥取県 経営支援課

E-mail:

関連リンク
キーワード

トラクタ(自動操舵システム)、畝立て、自動運転、自動航行、田植機(直進キープ等)、田植え、コンバイン(食味・収量センサ)、収量コンバイン、収穫、定点観測、遠隔監視、リモートセンシング、リモセン、環境計測、栽培環境センシング(露地)、土壌センサー、営農管理システム、経営(経理)管理システム、イネ、きぬむすめ、主食用稲、水稲、ダイズ、だいず、大豆、コムギ、こむぎ、小麦、畑作物、ねぎ、白ネギ、野菜(茎葉菜類)