(有) 木樋桃源ファームほか(北海道津別町) 土3A1リ

実証課題名
高収益作物普及をめざした5Gスマートトラクターおよびドローン画像認識技術による中山間地超省力化・リモート化推進実証
経営概要
矢作農場:12.16ha(うちタマネギ11.12ha うち有機タマネギ1ha)うち 実証区面積:0.8ha(有機タマネギ)
木樋桃源ファーム:200.03ha(うちてん菜66.87ha)うち 実証区面積:13.86ha(てん菜)

導入技

①てん菜褐斑病検知システム(ドローン・トラクター併用) ②鳥獣害対策ソリューション(kagatta、わな検知クラウド) ③自動移植・除草トラクターシステム

  • ①てん菜褐斑病害検知システムの導入→病斑画像認識率60% 以上、農薬コスト15%減少
  • ②鳥獣害対策用罠設置および捕獲通知システム導入→労働力の50% 削減、被害額20%減少
  • ③スマートトラクターシステムの導入→傾斜地での誤差5 cm以内で畝数6%増、除草作業時間約50% 減少

目標に対する達成状況

  • ①画像認識率(初期病斑含むすべてのもの)76% 以上の成果となり目標達成。人の目に代わり自動的に病斑を検出し画像内の検出位置マークを付与する技術を高い精度で確立した。 農薬散布量は約11% 削減、費用は1%削減の成果となり目標未達。ドローンのセンシングデータと照らし合わせることで散布エリアを絞ることができ、部分防除を1 回行い、430aのうち139aで散布を行った。
  • ②本来、捕獲用罠設置後は毎日見回りを行わなければならないが、罠にICT 機器を設置したことで遠隔監視が可能になったため、労働力は65.8%削減で目標達成。 被害額削減について、てん菜圃場における10a 当りの被害額を比較した結果、被害額削減率は、鹿66.2%、熊-913.4%、全体では-73.7% で目標未達。 但し、被害面積の削減率は、鹿46.2%、熊5.0%、全体では30.5%となった。
  • ③傾斜地での高精度な自動操舵による誤差2 cm以内の移植で隣接条間を短縮することができたため畝数はR4 年度で約12.9%以上増加した。 また、スマートトラクター導入前後の除草作業時間を比較した結果、削減率は57%で目標を達成した。

導入技術の効果

事業終了後の普及のための取組

  • ①ドローンおよびトラクター、データ運用システムの改良・開発を行い、令和5 年度から試作品の開発に着手する。 また、ドローンの普及には一定の技術習得が必要であるため、幅広く事業参画を働きかける等の取組を行っていく。
  • ②自然環境の状況変化による検知システムでの誤通知を軽減し、地域コミュニティ内における役割分担及び連絡フローの整理・合意によって更なる効率化を目指す。
  • ③スマートトラクター(除草用)について、開発及び販売を検討中。AI サーバーの小型化と通信コストの削減を目指す。
問い合わせ先

NTT コミュニケーションズ 北海道支社 齋藤 伸一

E-mail :

JA つべつ 営農課 有岡 敏也

E-mail :

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