(株)パブリック・キッチン(兵庫県丹波市)露3F7リ

実証課題名
丹波地域における有機野菜栽培の省力化・生産性向上と持続可能な営農モデルの実証
経営概要
3ha(有機野菜) うち実証面積:1ha(カボチャ・ハクサイ・タマネギ・サツマイモ)

導入技

①ドローン・リモートセンシング ②汎用電動クローラー ③IL 工法 ④4KODOBOKU

  • (1)栽培管理のスマート化一貫体系の実証
    スマート化による栽培管理総作業時間を1haあたり年間25時間削減(年間275時間→250時間)
  • (2)生産者のコスト低減、収量・品質向上等についての目標
    見回りリモート化によって、整枝・摘心等の生育管理や病害防除作業の見落としを減らし、実証 圃場における1株あたりの収量を増やし経営全体として売上を163%増へ

目標に対する達成状況

  • ドローン・リモートセンシング「mapry」による見回り作業の効率化、汎用電動クローラー「AgriMover」の収穫作業補助により、有機野菜の栽培作業時間が 1ha あたり年間約11%削減(275 時間/ 1ha→246 時間/ 1ha)し、目標を達成した。
  • ドローン・リモートセンシング「mapry」 の見回りによって、水没カボチャの回復やハクサイ病害株の除去・補植等で59 ~ 53%の増収がみられた。 一方、 タマネギとサツマイモでは10 数%の増収にとどまり、目標の倍増以上の増収は未達となった。
  • 売上は、新型コロナウイルスの影響により2020 年比31% に減少したが、同時に、農業体制の再構築として規模を縮小し、さらに見回りのリモート化等により 人件費が2020 年比28% に減少したことで、利益としては6%の増加となった。

導入技術の効果

事業終了後の普及のための取組

  • ドローンセンシングサービス「mapry ドローン」を月2,750 円で、スマホ用・ロボット用のGNSS/RTK ソリューション「mapry RTK」を約9 万円(買い切り)で、 それぞれ2023 年2 月と3 月にリリースし、普及に取り組む。
  • 「AgriMover」の一部改良を2023 年度中に実施し、リリースを目指す。
  • 農業組合や共同経営者らとタイアップし、IL 機械のリース化により初期投資の軽減を図り、スマート農業を最大限利用していく。
問い合わせ先

(株)マプリィ

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