岡村農園ほか(福岡県北九州市) 施4H1

実証品目:トマト、ミニトマト、大葉春菊、ナス
実証課題名
デジタル技術を活用した農業支援人材の育成作業の集約と活用モデルの実証
経営概要
395a(水稲、施設、露地)、うち実証面積:トマト10a、ミニトマト2a、大葉春菊28a、ナス10a

導入技

①農業支援人材育成 ②農作業履歴記録システム ③農業支援人材データベース ④農作業環境監視機器 ⑤地域需給データ共有 ⑥共同利用通信基地局(LoRaWAN.方式)

  • 農業支援人材を10名育成、生産者が希望する日程・作業に対する人材供給の(実績/求人)充足率90%
  • 生産者の直売所販売額10%増、産地全体での経営収支(利益/収入)10%増

目標に対する達成状況

  • 農業支援人材は18名育成し、うち8名が支援人材として従事した。生産者5名が要望した日程・作業に対しての充足率は61.8%となった(2か年通期で110回のマッチング)。 育成した残りの10名の支援人材についても、勤務の条件が合えば、現場支援が可能な人材として活用が期待される。
  • 直売所POSデータの活用による値付けの工夫等により、2023年夏作の生産者のトマト売上は2021年比39%増となった。農業支援人材や直売所POSデータをシェアする 生産者人数が地区全体の生産者の1割程度である中で、産地全体の経営収支は4.7%増加した。

導入技術の効果

事業終了後の普及のための取組

  • 人材募集の説明会や育成カリキュラムの充実を推進する。充足率60%を基準値とし、農業支援人材数の増大を図る。
  • 直売所POSデータの解析結果を直売所会員向けにWeb公開するなど、生産者が需要動向を確認し、自身の経営に反映できる仕組みを整えていく。
  • データを有効活用するためには、データ活用スキルの育成が必要であり、生産者や農業法人に対して勉強会などの普及活動を定期的に実施し、スマート農業の機運を醸成する。
問い合わせ先

北九州市産業経済局 農林水産部農林課

(Tel: 093-582-2078))

関連リンク
キーワード

遠隔監視、農作業環境監視機器、共同利用 LoRaWAN 通信基地局、技術伝承、農業支援人材データベース、農業支援人材育成、農作業履歴記録システム、地域需給データ共有、技術継承、大葉、シソ、シュンギク、しゅんぎく、春菊、野菜(茎葉菜類)、ミニトマト、ナス、なす、野菜(果菜類)