(有)トールファームほか(広島県庄原市)畜5G2

実証品目:稲WCS、とうもろこし
実証課題名
庄原市におけるスマート農業技術を活用した持続可能な地域資源循環型農業
経営概要
145ha(キャベツ80ha、青刈りトウモロコシ34ha、水稲10ha、稲WCS15ha、他6ha)、搾乳牛170頭、育成牛80頭 うち実証面積:青刈りとうもろこし1ha、稲WCS 1ha

導入技

①GPS ナビキャスタ ②オートトラクタ+真空播種機 ③オートトラクタ+ハーベスター、コンビラップ ④汎用型微細断収穫機 ⑤RFIDを活用した保管・管理および品質評価

  • 畜産農家の輸入飼料使用量(乾物当たり)を40%削減
  • 飼料コストを18%削減
  • 耕種農家の稲WCS収穫・調製作業時間の10%削減
  • 青刈りとうもろこしサイレージ施肥・播種・収穫・調製作業時間の12.5%削減

目標に対する達成状況

  • 自給飼料比率を増加することにより、輸入飼料使用量(乾物当たり)を初年度は39%削減、2年目は31%削減でき、概ね目標を達成。
  • 青刈りとうもろこしの施肥・播種・収穫・調製作業時間を20%削減。
  • 稲WCSの収穫作業時間を31%削減。
  • RFIDは5m(最長14m)での読取りが可能。収穫時期、播種日、品種、黄熟前後の区分、農薬名称・散布日、水分含量、病害虫被害状況、獣害、雑草などの情報から、利用者が重要視する項目をシステム環境設定で選択できるようにし、生産者がその内 容を入力する運用とした。また、クラウド上に蓄積された品質情報はQRコードを通じてスマートフォンから参照可能とした。

導入技術の効果

事業終了後の普及のための取組

  • 稲WCSは、庄原市農林振興公社がスマート農機やRFIDを活用し、効率的な収穫作業と生産履歴の管理を支援するとともに、大規模農家とも連携を強化し、技術普及を図ることで、高品質な生産と作付面積の拡大を進める。
  • 青刈りトウモロコシは、畑地化圃場での輪作体系を構築、農地を集約して団地化を図るとともに、スマート農機の導入・共同利用を庄原市農林振興公社を中心に検討し、地域全体での普及を推進する。
問い合わせ先

広島大学 杉野利久

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キーワード

トラクタ(自動運転)、トラクタ(自動操舵システム)、自動航行、可変施肥システム、畜産、営農管理システム、経営(経理)管理システム、イネ、水稲、飼料用稲、飼料用米、飼料作、とうもろこし、飼料用トウモロコシ、RFID を活用した保管管理