品種詳細
九州121号
「九州121号」は、いもの形状や大きさの揃いが良く、蒸しいもの肉色は"黄色"と良好で、調理後黒変も少なく、蒸しいもは冷えても硬くなりにくく、冷凍焼きいもや加工原料用(ペースト)として有用な特性をもつサツマイモ品種です。
主要な特徴
「九州121号」は、紅色の皮色で、収量性の良い「九系58」を母、外観及び食味が優れる「九系61」を父とする交配組合せから選抜したサツマイモ品種です。
育成地の調査では、
- いもの形状は"短紡錘形"で皮色は"赤紅"、いもの大小は"やや小"で外観は"やや上"で、形や大きさの揃いが優れています。
- 蒸しいもの肉色は"黄"、食味は"やや上"、肉質は"中"で糖度は「高系14号」を上回り、調理後の黒変は「高系14号」よりも少ない"やや少"です。
- 上いも重は「高系14号」よりやや少ない品種です。上いも1個重は「高系14号」より軽く、1株当たりの上いも数は多い品種です。
- サツマイモネコブセンチュウ抵抗性は"やや強"、黒斑病抵抗性は"中"です。萌芽性は"やや良"、貯蔵性は"やや易"でいずれも「高系14号」より優れています。
- 蒸しいもの肉色は良好で調理後黒変も少なく、冷えても硬くなりにくい特徴があります。
活用面・留意点
- 冷凍焼きいもや加工原料用(ペースト)として利用できます。
- ミナミネグサレセンチュウ抵抗性が「やや弱」、黒斑病抵抗性は「中」なので、同病虫害の多発地帯では防除に努めてください。
- 早掘栽培の適応性はやや低いので、作型に留意してください。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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14606 (2002年4月 4日) |
2002年9月 4日 | 12965 (2005年3月23日) |
20年 (満了日:2025年3月23日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||