品種詳細
サニーレッド
「サニーレッド」は塊根中にβ-カロテンを多量に含み、高カロテン系統としては乾物率が高く、パウダー用加工原料に適するサツマイモ品種です。南九州のサツマイモ栽培地域に適しています。
主要な特徴
育成地の調査では、
- 切り干し歩合は「高系14号」並で、既存の高カロテン品種「ベニハヤト」より極めて高い品種です。
- カロテン含有量は「ベニハヤト」よりやや少ないですが、高含有の品種です。
- 収量は「高系14号」並で「ベニハヤト」より多収です。
- 蒸しいもの黒変は「中」で「ベニハヤト」より少なく鮮やかな橙色です。
- 食味は「ベニハヤト」より優れます。
- 病虫害抵抗性は、黒斑病に「やや弱」、ネコブセンチュウに「強」、ネグサレセンチュウに「中」です。
- 貯蔵性は「ベニハヤト」や「高系14号」より劣る「やや難」で比較的貯蔵しにくい品種です。
活用面・留意点
- 南九州のサツマイモ栽培地域に適しています。
- 高カロテン、高乾物率であるのでパウダーやペースト加工用に適していますが、焼酎醸造原料用および青果用としても利用できます。
- マルチ栽培ではいもが長く、曲がりやすいので、堀取りを丁寧に行ってください。
- 貯蔵性が「やや難」で比較的貯蔵しにくい品種ですので、いもの貯蔵温度には留意してください。
- 黒斑病抵抗性が「やや弱」ですので多発地帯では防除に努めて下さい。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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8106 (1995年8月22日) |
1999年3月12日 | 7170 (1999年4月15日) |
20年 (満了日:2019年4月15日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||