品種詳細
すずほっくり
「すずほっくり」は、肉質がやや粉質の良食味サツマイモ品種です。上いも収量は「高系14号」よりやや劣りますが、いもの形状や大きさの揃いが良い長所があります。実需者による焼きいも適性の評価は「ベニアズマ」並の高いものです。
主要特性
「すずほっくり」は、蒸しいもの肉質がやや粉質で食味が優れる「九系96013-11」(母)と外観および食味が優れる「べにまさり」(父)を2002年に交配し開発した品種です。
育成地の調査では、
- いもの形状は"紡錘形"で、形状および大小の揃いは"やや整"、外観は"やや上"と「高系14号」より優れています。
- 蒸しいもの食味は"やや上"で、肉質は"やや粉"です。糖度は「高系14号」を上回りますが、調理後の黒変はやや多い特性です。
- 上いも重は「高系14号」よりやや少ない収量です。上いも1個重は「高系14号」より軽く、1株当たりの上いも数は多い特性です。
- サツマイモネコブセンチュウ抵抗性および黒斑病抵抗性は"やや強"です。萌芽性は"やや良"、貯蔵性は"易"でいずれも「高系14号」より優れています。
- 焼きいもの色調は"黄色"、肉質は"やや粉~粉"で、食味は"上"で、焼きいも適性は"上"と「ベニアズマ」並に優れています。
活用面・留意点
- 立枯病抵抗性が"やや弱"なので、同病害の多発地帯では防除に努めてください。
- 蒸しいもの調理後黒変がやや多いので留意してください。
塊根の写真
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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31123 (2016年5月 2日) |
2016年8月31日 | 27622 (2019年11月20日) |
25年 (満了日:2044年11月20日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||