品種詳細
むらさきほまれ
沖縄県での普及を見込む紫肉のカンショ品種です。
現在の沖縄県の主要品種「ちゅら恋紅」と比べて、アントシアニン含量が高いため、特に、パウダーでの利用を見込んでいます。
主要特性
- 育成地(宮崎県都城市)において、「むらさきほまれ」は「アヤムラサキ」と同程度の上いも重が得られ、アントシアニン色価は「アヤムラサキ」の約2倍である。
- 沖縄(沖縄県糸満市)において、「むらさきほまれ」は「ちゅら恋紅」よりも上いも重が小さいが、アントシアニン含量は「ちゅら恋紅」の約4倍である。
- 「むらさきほまれ」は「ちゅら恋紅」よりも塊根ならびにパウダーの紫色が濃い。
- 実需者によるパウダーを添加した加工品(サーターアンダギー)の評価は、「むらさきほまれ」のパウダーの方が「ちゅら恋紅」より高い。
活用面・留意点
- 「むらさきほまれ」は、つる割病ならびに立枯病に弱いため、これらの発生地域では健全な種いもの確保、土壌および苗消毒などを組み合わせた適切な防除に努める。
- 沖縄での栽培では、干ばつ時の潅水やゾウムシの化学薬剤による防除などの基本管理を励行する。
むらさきほまれ
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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33005 (2018年4月 5日) |
2018年8月14日 | 28472 (2021年5月27日) |
25年 (満了日:2046年5月27日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
「九系98160-1」×「ムラサキマサリ」 | 九州166号 |