品種詳細
にじゆたか
そば「にじゆたか」は倒伏しにくく、千粒重・容積重ともに大きく子実外観に優れる。成熟期は「階上早生」より数日遅く「岩手早生」並で、収量は「階上早生」並である。白度が高く実需評価が良いそば粉がとれる。
主要特性
- そば「にじゆたか」は、東北農業研究センター資源作物育種研究室 (現、畑作園芸研究領域・畑作物育種グループ) において、多収であるが晩生の栃木県在来種「葛生在来」と、早生で子実外観に優れる長野県在来種「戸隠在来 (秋) 」とを、交配用昆虫 (アルファルファハキリバチ) を用いて2001年度に相互交配させて 得た雑種集団から選抜・育成された系統である。
- 東北地域で栽培されている標準品種「階上早生」や「岩手早生」に比べ、倒伏しにくい。
- 子実は、千粒重が36g程度で「階上早生」を約5g上回り、大粒である。容積重も「階上早生」を約30g上回る630g程度と大きく、充実感があり外観に優れる。
- 成熟期は、育成地では「階上早生」より4日遅く「岩手早生」並である。系統適応性検定試験において青森県では「階上早生」より8日遅い。
- 収量は、育成地の標準播種期では「階上早生」をやや上回るが、晩播 (8月中旬頃) では低収となる。
- 実需評価では、そば粉のL*値が高く、a*値が低く、淡緑味のある白度の高い実需ニーズに合うそば粉がとれる。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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26037 (2011年6月15日) |
2011年10月 7日 | 23189 (2014年3月10日) |
25年 (満了日:2039年3月10日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
葛生在来 x 戸隠在来 (秋) | 東北1号 |