品種詳細

インカのひとみ

2倍体ばれいしょ「インカのひとみ」は、カロテノイド系色素を含有し、いもの肉色が橙黄色である。表皮は赤色で、目の周りだけが黄色に着色された眼鏡状の様相を呈する。「インカのめざめ」同様、良食味であり、収量性は「インカのめざめ」よりも優れている。

主要特性

  • 「インカのめざめ」同様、橙黄肉を有しており、カロテノイド系色素の含量が高い。また独特のナッツフレーバーを呈する。
  • いもの表皮は赤く、目の周りだけが黄色い、眼鏡状の特徴的な外観を呈している。
  • 枯凋期は中早生で、「インカのめざめ」に比べて、いもの1個重がやや大きく、収量が多い。
  • 用途は調理用で、でん粉価は「インカのめざめ」より低く「男爵薯」並である。目が浅いため皮は剥きやすく、水煮での黒変や煮くずれは少ない。食味は上、油加工適性はやや適~中である。褐色心腐の発生は微で、その他の生理障害はほとんどない。

育成の経過

「インカのひとみ」は、橙黄肉の2倍体品種「インカのめざめ」の開放受粉種子より選抜された。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
20105
(2006年8月22日)
2006年11月17日 17573
(2009年2月26日)
25年
(満了日:2034年2月26日)
交配組み合わせ 旧系統名
インカのめざめ / 不明 北海93号