品種詳細
あきさやか
水稲「あきさやか」は、暖地における熟期が晩生で、極良食味、安定多収の粳系統である。耐倒伏性は強く、草姿、熟色も良い。「ヒノヒカリ」の作付け分散を図る等の目的で福岡県南部で普及が予定される。
主要特性
- 「あきさやか」は、1990年に九州農業試験場で交配した西海195号/北陸148号(「どんとこい」)の組み合わせから育成された粳系統である。
- 「ユメヒカリ」に比べ、出穂期は1~3日程度早く、成熟期は同程度かやや遅い。九州北部では“晩生の晩”の熟期である。
- 稈長および穂長は「ユメヒカリ」と同程度、穂数は多く、草型は“偏穂数型”である。「ユメヒカリ」より倒伏しにくく、耐倒伏性は“強”である。
- いもち病真性抵抗性遺伝子“Pii”を持つと推定され、葉いもちおよび穂いもち圃場 抵抗性はともに“やや弱”である。白葉枯病圃場抵抗性は“やや弱”である。穂発芽性は“やや難”である。
- 収量は「ユメヒカリ」を安定して上回り、多収である。玄米の粒形は“中”、粒大は“中”で、玄米千粒重は「ユメヒカリ」並かわずかに小さい。外観品質は“上下”である。
- アミロース含有率、タンパク質含有率とも「ユメヒカリ」より低く、炊飯米は粘りが強くて柔らかい。食味は「ユメヒカリ」をしのぎ、「ヒノヒカリ」同等ないし、ややすぐれる。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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14898 (2002年8月 1日) |
2002年12月16日 | 13187 (2005年6月22日) |
25年 (満了日:2030年6月22日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||