品種詳細
初山吹
「初山吹」は、「キヌヒカリ」のガンマ線照射による突然変異に由来する粳種である。胚乳に黄色の新規化合物を含み、精米、飯米ともに明らかな黄色を呈する。
主要特性
1998年に農業生物資源研究所放射線育種場において、「キヌヒカリ」にガンマ線照射を行った種子を、国際農林水産業研究センター沖縄支所、九州沖縄農業研究センターで養成した系統の中から選抜された。
- 「初山吹(旧系統名:西海黄256号)」は水溶性の呈色物質を含み、精米が黄色で飯米も黄色い。
- 出穂期・成熟期は「キヌヒカリ」と同じで、暖地では“早生の早”に属する。
- 稈長は「キヌヒカリ」より5cm程度短い。穂長は「キヌヒカリ」並で、穂数はやや少なく、草型は“中間型”である。
- 葉いもち圃場抵抗性、穂いもち圃場抵抗性ともに「キヌヒカリ」並の“やや弱”である。白葉枯病抵抗性は「キヌヒカリ」並の“やや弱”である。耐倒伏性は「キヌヒカリ」並の“やや強”で、穂発芽性は「キヌヒカリ」並の“やや易”である。
- 収量は「キヌヒカリ」よりやや少なく、玄米千粒重は「キヌヒカリ」並の中粒である。食味は、日本晴並の“中の上”である
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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23176 (2008年11月20日) |
2009年2月 3日 | 22049 (2012年10月23日) |
25年 (満了日:2037年10月23日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||