品種詳細

みずほのか

水稲「みずほのか」は、温暖地西部において中生熟期の低グルテリン形質の酒米系統である。αアミラーゼ等を含む清酒もろみ用酵素処理を併用した醸造法によりアミノ酸度の低いすっきりした酒ができ、原料利用効率も高くなる。

主要特性

水稲「みずほのか」は低グルテリン米の「エルジーシー1」と酒造好適米の「兵庫北錦」の交配後代から育成された低グルテリン形質を持った酒造好適米である。

  • 育成地における普通期栽培での出穂期は「兵庫北錦」より7日遅く、「日本晴」と同等の“中生の中”に属する粳種である。
  • 整粒千粒重は26g程度の大粒で、心白の発現率が高く、「兵庫北錦」より多収である。
  • 酒の仕込みにおいて、αアミラーゼ等を含む清酒もろみ用酵素剤を添加することにより、通常の醸造法において低グルテリン米を用いることで発生する特異香を抑制することができる(データ省略)。
  • 素剤を添加した時の消化性試験では、糖度値が高く、よく溶解しているにもかかわらず、可消化性タンパク質割合が低い低グルテリン形質のためフォルモール窒素量は低く、アミノ酸度が低い酒が得られやすい。
  • 麹米と掛米に「みずほのか」を用いた清酒もろみ用酵素剤添加による大規模の醸造において、アミノ酸度が低く、すっきりした良質の純米酒が得られ、粕歩合が低く原料利用効率が高くなる。

栽培適地

適応地帯は関東以西の温暖地である。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
21442
(2007年9月11日)
2007年12月21日 19409
(2010年3月17日)
25年
(満了日:2035年3月17日)
交配組み合わせ 旧系統名