品種詳細

ホシアオバ

稲発酵粗飼料向け品種「クサノホシ」は諸障害が少なく多収で、牛による採食性にも問題ないことから有望である。また、極早生で有望な「ホシアオバ」との組み合わせで収穫期間が拡大できるため、両品種を主体に稲発酵粗飼料の普及を図る。

主要特性

  • 「日本晴」に比べ、「ホシアオバ」は出穂が6日早い極早生、「クサノホシ」は9日遅い中生であり、両品種を組み合わせることによりサイレージとしての収穫期間は30日程度確保できる。また、「クサノホシ」は1穂籾数が極多く、登熟日数も長いことから、収穫適期幅は比較的広いと考えられる。
  • 両品種とも「日本晴」より茎数、穂数は少ないものの1穂籾数が多い。乾物収量は「クサノホシ」が供試品種中最も多く、年次、場所にかかわらず安定しており、「ホシアオバ」は「ホシユタカ」、「日本晴」より少ないものの「はまさり」より明らかに多い。
  • 両品種とも倒伏に強く、特に「クサノホシ」は長稈であるにもかかわらず茎が太く強稈で、直播栽培における耐倒伏性も十分である。
  • いもち病の発生は両品種ともほとんどないが、「ホシアオバ」は紋枯病の発生がやや多い。ウンカ類の発生は「ホシユタカ」、「はまさり」で多いのに対し、両品種とも日本晴並みで被害は少ない。
  • 「黒毛和種」繁殖牛のサイレージの自由採食量は、「クサノホシ」は「はまさり」と差はなくイタリアンライグラス並みと考えられ、維持要求量以上の採食は可能である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
13012
(2000年11月15日)
2001年7月12日 11360
(2003年8月19日)
20年
(満了日:2023年8月19日)
交配組み合わせ 旧系統名