品種詳細
クサホナミ
「クサホナミ」は温暖地東部での熟期が極晩生で、長稈、極穂重型の粳種である。茎葉と籾を合わせた全重収量が高く、輸入チモシー乾草並の飼料品質を持つ稲発酵粗飼料向き水稲新品種である。
主要特性
「クサホナミ」は「アケノホシ」を母、「中国113号」を父とする交配の雑種後代から、高乾物生産性と耐病性を備えたホールクロップサイレージ用品種の育成を目標に近畿中国四国農業研究センターと作物研究所で育成された品種である。
- 出穂期、成熟期は「日本晴」より10日程度遅く、熟期は"極晩生"に属する粳種である。
- 「日本晴」に比べて稈長は約5cm長く、穂長もやや長く、穂数は少ない。
- 密粒で、草型は"極穂重型"である。
- 茎葉と籾を含めた全重収量は「日本晴」より約20%多く、玄米収量は約30%多い。
- 穂発芽性は"やや易"である。
- 耐倒伏性は"強"で直播栽培にも適している。
- 葉身および籾表面に毛がない無毛性である。
- いもち病抵抗性の真性遺伝子型及び圃場抵抗性の程度は不明であるが、現在では発病は認められない。縞葉枯病には抵抗性、白葉枯病には"やや強"である。
- 「クサホナミ」は産乳成績も良く、ホールクロップサイレージとしての品質は輸入チモシー乾草並である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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12841 (2000年10月12日) |
2001年3月28日 | 11233 (2003年3月26日) |
20年 (満了日:2023年3月26日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||