品種詳細

ともほなみ

水稲「ともほなみ」は、いもち病圃場抵抗性遺伝子pi21を有する、いもち病に強い良食味品種です。出穂期は「コシヒカリ」よりやや早く、食味は「コシヒカリ」並に優れ、収量性は「コシヒカリ」と同程度です。

主要特性

  1. 「ともほなみ」は2001年に「稲系IL946(良食味品種「ミネアサヒ」と「戦捷」の後代)」を母、「コシヒカリ」を父として交配し、「コシヒカリ」を戻し交雑した後に、DNAマーカーによる遺伝子型調査と食味検査を繰り返し、「コシヒカリ」並の食味でいもち病に強い系統として育成されたうるち米品種である。
  2. 「ほしみのり」の出穂期、成熟期はともに"早生の晩"に属し、「コシヒカリ」とほぼ同じである。稈長は「コシヒカリ」よりも4cm程度短く、穂長は「コシヒカリ」とほぼ同等である。
  3. 収量は、「コシヒカリ」と同等かやや多収。炊飯米の食味は「コシヒカリ」並の良食味である。玄米の外観品質は「コシヒカリ」並かやや劣る "中の中"、千粒重は「コシヒカリ」よりやや小さい。
  4. いもち病圃場抵抗性遺伝子Pi21を持つと推定される。圃場抵抗性は、葉いもちが"極強~強"、穂いもちが"強"である。縞葉枯病には"感受性"で、耐倒伏性は「コシヒカリ」より強く"中"で、耐冷性は"やや強"、穂発芽性は"難"である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
24013
(2009年8月24日)
2009年10月29日 21836
(2012年7月 4日)
25年
(満了日:2037年7月 4日)
交配組み合わせ 旧系統名
コシヒカリ//稲系IL946/コシヒカリ 中部125号