品種詳細

温暖地東部での熟期が早生の晩に属する低アミロース米系統である。良食味で縞葉枯病抵抗性を有し、晩植で多収である。麦跡栽培向けの品種として期待できる。

主要特性

「ミルキースター」は耐倒伏性が強く良食味の「東北168号」と縞葉枯病抵抗性の低アミロース米品種「ミルキープリンセス」の交雑後代より育成された低アミロース米系統である。

• 出穂期は「ミルキープリンセス」より1日遅く、成熟期は2日晩生で、育成地では"早生の晩"熟期に属する。
• 稈長は「ミルキープリンセス」並である。穂数は「ミルキープリンセス」より少なく、草型は"偏穂重型"である。
• 晩植栽培での玄米重は「ミルキープリンセス」「朝の光」よりも12%多収である。
• 多収要因は、千粒重・登熟歩合は同等でm2当たりの穂数が少ないものの、一穂籾数が多いため、m2当たりの籾数が多いことによる。
• 耐倒伏性は「ミルキープリンセス」並の"強"である。
• いもち病真性抵抗性遺伝子型はPia,Piiと推定される。圃場抵抗性は、葉いもちが"中"、穂いもちが"やや強"である。白葉枯病抵抗性は"やや弱"である。縞葉枯病には"抵抗性"である。
• 玄米の外観品質は「ミルキープリンセス」並の"中の中"である。
• 「ミルキープリンセス」と同じ低アミロース遺伝子Wx-mqを有し、晩植でのアミロース含有率は、「ミルキークイーン」「ミルキープリンセス」と同等の9.2%である。
• 炊飯米の食味は「朝の光」より明らかに優り、「ミルキープリンセス」並かやや劣る。