品種詳細
関東BPH1号
水稲品種「関東BPH1号」は、インド型系統IR54742(GSK178-2)が持つO.officinalis由来のトビイロウンカ抵抗性遺伝子bph11を、戻し交配とDNAマーカー選抜により「ヒノヒカリ」に導入したトビイロウンカ抵抗性同質遺伝子系統である。
主要特性
「関東BPH1号」は、O.officinalis由来トビイロウンカ抵抗性遺伝子bph11を保有するインド型系統「IR54742(GSK178-2)」を一回親とし「ヒノヒカリ」を反復親として4回戻し交配し、DNAマーカー選抜により育成された同質遺伝子系統である。
- 「IR54742(GSK178-2)」由来のbph11約8cM(約661kbp)の導入染色体断片を有し、それ以外の染色体領域は「ヒノヒカリ」に置換されている。
- トビイロウンカには、"やや強"程度の抵抗性を示し、最近飛来しているバイオタイプのトビイロウンカの密度を「ヒノヒカリ」と比較して顕著に抑制する。
- 出穂期および成熟期は、育成地では「ヒノヒカリ」並の"晩生の晩"である。
- 育成地での稈長は、「ヒノヒカリ」並の"やや長"、穂長は「ヒノヒカリ」並、穂数は「ヒノヒカリ」並で、草型は"偏穂重型"である。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は"Pii,Pia"、葉いもちおよび穂いもち圃場抵抗性は"やや弱"、白葉枯病抵抗性は"やや弱"で、耐倒伏性は"やや弱"、穂発芽性は"難"であり、いずれも「ヒノヒカリ」と同等である。
- 収量性は、育成地では「ヒノヒカリ」並である。
- 玄米の外観品質は、「ヒノヒカリ」並の"中上"である。
- 千粒重は、育成地では「ヒノヒカリ」並である。
- 炊飯米の食味は、育成地では「ヒノヒカリ」並である。
- 適地は温暖地西部の平坦地・暖地の山麓・平坦地である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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21535 (2007年9月28日) |
2007年12月21日 | 21716 (2012年3月23日) |
25年 (満了日:2037年3月23日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
ヒノヒカリ///ヒノヒカリ/IR54742//ヒノヒカリ/4/2*ヒノヒカリ | 関東IL2号 |