品種詳細

リーフスター

「リーフスター(関東飼215号)」は温暖地では極晩生に属する水稲粳種で、長稈で茎葉多収型の稲発酵粗飼料向き系統である。玄米収量は劣るが、地上部全重が多収で、未消化籾の排泄量が少なく、いもち病圃場抵抗性が強い。

主要特性

「関東飼215号」は、インド型で耐倒伏性極強の多収系統である「中国117号」と「コシヒカリ」の交配後代から育成された系統である。

  • 育成地における早植え栽培での出穂期は、「クサホナミ」より遅く、「はまさり」並の極晩生である。成熟期は「はまさり」より8日遅い。
  • 稈長は1mを超える極長稈で、穂長は「はまさり」より長い。穂数は少なく、着粒密度は"中"で、草型は"茎葉型"である。
  • 芒の多少は"中"で、中程度の長さの芒を有する。ふ先色は"褐"、脱粒性は"難"である。葉身ならびに籾には毛茸がなく無毛性であり、収穫時の粉塵が少ない。
  • 子実の収量性は「はまさり」より劣るが、地上部全重は「はまさり」、「クサホナミ」より多収である。地上部のTDN収量は「はまさり」、「クサホナミ」より高い。未消化籾の排泄量は「クサホナミ」の半分以下である。玄米の外観品質は「はまさり」並である。
  • いもち病真性抵抗性遺伝子はPia, Pik を保有すると推定される。葉いもち圃場抵抗性は"極強"であり、穂いもち抵抗性は"中"である。また白葉枯病抵抗性は「日本晴」よりやや劣る"中"である。縞葉枯病には"罹病性"で、穂発芽性は"中"である。
  • 長稈ではあるものの稈が太く粗剛であり籾重が低いため、耐倒伏性は"強"である。湛水直播栽培では発芽苗立性は良いが、長稈かつ強稈であるため転び型倒伏が生じる場合がある。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
18764
(2005年9月 6日)
2006年8月14日 16764
(2008年3月18日)
25年
(満了日:2033年3月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
中国117号/コシヒカリ 関東飼215号